AUTFL-3.2.2.2 SiL テスト環境の適用領域と境界条件を説明する。(K1)


SiL テスト環境の適用領域と境界条件

モデルに基づいてソースコードを生成した場合、モデルとソフトウェアコードの間でデータ 型やメモリー領域の違いが発生することがあります。これらの違いによる逸脱をテストする には、SiL テスト環境以降が必要です。
SiL テスト環境では、仮想時間でテストを実行します。そのため、実時間よりも短くなった り長くなったりする場合があります。また、任意のタイミングで実行を一時停止して、詳細 な分析や評価を行うことができます。

適用領域

  • 機能テスト:ソフトウェアが仕様どおりに動作することを検証する。

  • インターフェーステスト:ソフトウェアが他のソフトウェアやハードウェアと正しく通 信できることを検証する。

  • リグレッションテスト:既存のテストで検出されたバグが修正されていることを検証す る。

境界条件

  • 性能テスト:ハードウェアの性能によって影響を受けるため、一般には適さない。

  • 信頼性テスト:ハードウェアの故障によって影響を受けるため、一般には適さない。

練習問題 #27 (1 Point)

ソフトウェアインザループ(SiL)テスト環境で一般的に実行されるテストはどれですか?

a) 診断要求に対する応答時間のテスト
b) 電磁両立性テスト
c) ターゲットハードウェアのパフォーマンステスト
d) インターフェースと統合テスト








正解:d)

a) 正しくありません。診断要求の実行時間は、ソフトウェアインザループ (SiL) テスト環境 ではターゲットハードウェアが使用できず、環境モデルがターゲットハードウェアを詳細に シミュレートする場合にのみ現実的に判断できます。このようなテストは通常、詳細なハー ドウェアシミュレーションに多大な労力がかかるため、ハードウェアインザループ (HiL) テ スト環境で行われます。
b) 正しくありません。EMCテストは、環境モデルがターゲットハードウェア を詳細にシミュレートする場合にのみ、ソフトウェアインザループ (SiL) テスト環境で可能 となります。このようなテストは通常、詳細なハードウェアシミュレーションに多大な労力 がかかるため、ハードウェアインザループ (HiL) テスト環境で行われます。
c) 正しくありません。まだハードウェアが存在しないため、ソフトウェアインザループ (SiL) テスト環境でパフォーマンステストを実施することはできません。
d) 正しいです。インターフェーステストと統合テストは、ソフトウェアインザループ (SiL) テスト環境の典型的な部分です。

【出典元】

ISTQBテスト技術者資格制度
Foundation Level Specialist シラバス
自動車ソフトウェアテスト担当者
日本語版 Version 2018.J03

ISTQB® Automotive Software Tester
Syllabus Specialist
Compatible with Syllabus version 2018
Sample Exam – Questions
Sample Exam set A
Version 2.2

ISTQB® Automotive Software Tester
Syllabus Specialist
Compatible with Syllabus version 2018
Sample Exam – Answers
Sample Exam set A
Version 2.2

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