TM-5.7.1 (K2)STEP テストプロセス改善モデルの背景、対象範囲、目的をまとめる。
STEP テストプロセス改善モデルの背景
STEP テストプロセス改善モデルは、1990年代に米国のソフトウェアテスト専門家であるデビッド・クレイグ氏によって開発されました。当時、ソフトウェアテストプロセスの改善が求められる一方で、既存のテストプロセス改善モデルでは、特定の順序で改善を進める必要があるという課題がありました。
STEP は、このような課題を解決するために開発されたモデルであり、テストプロセスの改善を特定の順序で行う必要がないことが特徴です。また、要件策定からシステム廃止にわたりテスト活動が継続するライフサイクル活動であるという考え方に基づいています。
STEP テストプロセス改善モデルの対象範囲
STEP は、ソフトウェアのすべてのライフサイクルフェーズを対象としたテストプロセス改善モデルです。具体的には、以下のフェーズを対象としています。
要件定義
設計
実装
テスト
運用
廃棄
また、STEP は、ソフトウェアの大小や複雑さ、開発方法に関係なく適用することができます。
STEP テストプロセス改善モデルの目的
STEP の目的は、ソフトウェアの品質を向上させることです。具体的には、以下の目的を達成することを目指しています。
欠陥を早期に検出して、その影響を最小限に抑える
テストプロセスを効率化し、コストを削減する
テストプロセスを継続的に改善する
STEPの基本的な前提
STEP の基本的な前提は、以下のとおりです。
要件ベーステスト戦略である。
テストをライフサイクル開始時に始める。
テスト要件および利用方法モデルとして使う。
テストウェア設計がソフトウェア設計をリードする。
欠陥を早期に検出するか、またまとめて予防する。
欠陥を体系的に分析する。
テスト担当者および開発者が共同で作業する。
練習問題
Question #45 (1 Point)
【出典元】
ISTQBテスト技術者資格制度
Advanced Level シラバス日本語版
テストマネージャ
Version2012.J04
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