TM-4.3.1 (K3)欠陥マネジメントプロセス中に収集すべきデータおよびクラシフィケーション情報を定義する。


データおよびクラシフィケーション情報の収集目的

欠陥マネジメントプロセスでは、欠陥を検出、分類、追跡、解決する必要があります。そのためには、欠陥に関する情報を収集する必要があります。

収集すべきデータは、次の3つの目的を満たす必要があります。

  • 欠陥ライフサイクル全体でレポートマネジメント

  • プロジェクトステータスアセスメント

  • プロセス能力アセスメント

欠陥レポートマネジメントでは、欠陥の種類、重要度、優先度、ステータスなどの情報を収集する必要があります。この情報は、欠陥の進捗状況を把握し、適切な対応を行うために必要です。

プロジェクトステータスアセスメントでは、欠陥の検出数、解決数、残留数などの情報を収集する必要があります。この情報は、プロジェクトの品質状況を把握するために必要です。

プロセス能力アセスメントでは、欠陥の検出率、解決率、検出から解決までの時間などの情報を収集する必要があります。この情報は、プロセスの改善点を見つけるために必要です。

収集すべきデータ

収集すべきデータは、次のとおりです。

  • 欠陥を発見した人の名前、役割

  • 実行していたテストタイプ

  • 問題概要、詳細説明

  • 欠陥に関する故障を再現する手順

  • 欠陥混入、検出、除去が発生したライフサイクルフェーズ、テストレベル

  • 欠陥が混入した成果物

  • システムおよびプロダクトステークホルダへのインパクト、重要度

  • 問題を解決する優先度

  • 欠陥が存在するサブシステム、コンポーネント

  • 問題を検出したときに実行していたプロジェクト活動

  • 問題を明らかにした識別方法

  • 欠陥種類

  • 欠陥により影響を受ける品質特性

  • 欠陥を観察したテスト環境

  • 問題が存在するプロジェクトとプロダクト

  • 現在所有者

  • レポートの現在状態

  • 問題を観察した特定成果物

  • 問題を最終的に解決した特定成果物

  • プロジェクトステークホルダおよびプロダクトステークホルダへのインパクト

  • 問題を解決するためのアクションの実行または不実行に関する結論、提案、承認

  • 欠陥を解決する、または解決しない場合のリスク、コスト、機会、メリット

  • 欠陥ライフサイクルのさまざまな遷移が発生した日付

  • 各遷移でレポート所有者、欠陥特定、修正、解決を検証するためにプロジェクトチームメンバーが行ったアクション

  • 欠陥を最終的に解決した方法の説明、および解決策をテストするための推奨策

  • 欠陥を明らかにしたテスト、欠陥に関連するリスク、要件、他テストベース要素など、その他の情報

これらのデータは、欠陥マネジメントプロセスの効率的な運用と、プロジェクトの品質向上に役立ちます。

欠陥レポートに入力する情報

欠陥レポートに入力する情報は、完全、簡潔、正確、客観的、適切、タイムリーである必要があります。欠陥レポートのデータが不完全または不正確な場合、欠陥の検出や解決に支障をきたす可能性があります。

練習問題

  • Question #38 (2 Point)

ISTQB® Test Manager Syllabus
Advanced Level
Compatible with Syllabus version 2021
Sample Exam – Questions
Sample Exam set A
Version 1.4

ISTQB® Test Manager Syllabus
Advanced Level
Compatible with Syllabus version 2012
Sample Exam – Answers
Sample Exam set A
Version 1.4

【出典元】

ISTQBテスト技術者資格制度
Advanced Level シラバス日本語版
テストマネージャ
Version2012.J04

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?