TM-7.2.2 (K4)チームのスキルに関するアセスメント結果を分析し、トレーニングとスキル開発計画を策定する。
チームの強みと弱みを把握する
スキルアセスメントでは、チームメンバーの各スキルレベルを評価します。これにより、チームの強みと弱みが把握できます。
強みは、チームの成果を向上させるために活用できます。弱みは、トレーニングやスキル開発の計画を立てることで、補うことができます。
弱みを補うためのトレーニングやスキル開発の計画を立てる
弱みを補うためのトレーニングやスキル開発の計画を立てる際には、以下の点を考慮する必要があります。
弱みの種類
弱みを補うために必要なトレーニングやスキル開発の内容
トレーニングやスキル開発の実施方法
トレーニングやスキル開発の実施方法としては、以下のようなものが挙げられます。
社内トレーニング
外部トレーニング
自己学習
メンタリング
クロストレーニング
チームのスキルを向上させ、テストの品質と効率を向上させる
トレーニングやスキル開発を通じて、チームのスキルを向上させることで、テストの品質と効率を向上させることができます。
具体的には、以下の効果が期待できます。
テストの欠陥発見率の向上
テストの実施時間の短縮
テストのコスト削減
練習問題
あなたは6人のテストチームを率いており、チームにとって重要なスキルをテスト、技術、ビジネス知識の3つのカテゴリーに特定しました。各カテゴリーの重要スキルについて、1(最低レベル) から5 (最高レベル) の5段階評価でテストチームメンバー全員のスキルを評価したところ、各カテゴリーの平均スコアは以下の通りでした。
テスト: 3.25
技術: 1.17
ビジネス知識: 3.75
今、チーム強化計画を立てています。以下の選択肢の中から、計画に組み込むべき2つを選んでください。
a) 採用機会があれば、技術スキルが適切な候補者を優先する。
b) テスト全員にISTQB Foundationトレーニングを受講させるために外部会社を雇う。
c) 従業員のスキルランキングを作成し、下位の人員を解雇する。
d) 最も重要な特定分野のスキル不足を特定し、改善方法を検討する。
e) 技術スキルの高い人を採用するために、ビジネス知識のある人をチームから外す。
正解:a),d)
a) 正しいです。採用時の弱さと強さのバランスを取る方法を検討しましょう。これは、チームの強みと弱みを理解して、採用活動に活かすという点で理にかなっています。技術スキルが弱いという弱点を補うために、技術スキルが強みのある候補者を優先することはバランスの良いチーム作りにつながります。
b) 正しくありません。いくつかの、またはすべてのテスターがすでに認定を受けている可能性もありますし、最も重要なスキルの弱点がテストにあると示唆する情報もありません。この選択肢は、ISTQB Foundationトレーニングをすべてのテスターに実施することを主張していますが、チーム内のテストスキルのレベルや、不足しているスキルがテスト領域にあるという証拠は提示されていません。
c) 正しくありません。これは極端な手段であり、チームが失敗している、または失敗しそうな兆候を示す情報は何もありません。チームランキングを作成し、下位の人員を解雇するというこの選択肢は、チームの士気を低下させ、問題解決に適切ではありません。
d) 正しいです。最も効率性と効果に影響を与える弱点を最優先で解決する必要があります。技術スキルの平均スコアが1.17であることは、この分野がチームの最大の弱みであることを示しています。この選択肢は、最も重要な弱点を特定し、改善方法を検討する点を評価できます。
e) 正しくありません。現在持っている強みを弱みに変えることは望ましい解決策ではありません。ビジネス知識をチームから排除し、技術スキルを強化することは、チーム全体のバランスを崩し、プロジェクトに必要なビジネス理解を欠く可能性があります。
【出典元】
ISTQBテスト技術者資格制度
Advanced Level シラバス日本語版
テストマネージャ
Version2012.J04
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