人狼歌会ルールブック
概要
本記事は、ぼくが考案した人狼歌会のルールをまとめたものです。
人狼の基本ルールに歌会を混ぜただけなのでみなさんで自由にやっていただいて構わないのですが、ぼくたちが旅行中に20回くらい連続でやるなかで洗練されたルールをここにまとめておきます。
※なお、元ツイではワードウルフ歌会と呼んでいますが、やってみたらふつうに人狼だったので今後は人狼歌会と呼ぶことにします。かっこいいし。
基本ルール
推奨プレイ人数…5-8人
内訳…ゲームマスター(GM)1人、人狼1-2人、市民
以下、小目次の〈〉内は、その項目の主体を指します
① 〈GM〉有名な歌を二つ選ぶ
人狼歌会ではまず、市民が評する歌と人狼が評する歌の二首を用意します。思いついた人から順番にGMを回すのがよいです。
GMが短歌を選ぶ上で気を付けるべきポイントは以下の二点です。
・市民側の短歌は、その場の誰もが知っているような短歌にすること
後ほど説明しますが、投票で吊られた人狼は「市民側の短歌を当てる」ことで勝利することができます。当然、人狼が知らない短歌であれば当てることができないので、市民側の短歌は有名なものにしてください。
・人狼側の短歌は、有名でかつ市民側の短歌となにかしら似た点があるものにすること
人狼歌会では割り振られた短歌に基づいて評をし合います。まったく共通点のない短歌の場合、人狼側が早々に自分が人狼であることに気づいてしまいます。
本家のワードウルフと同様に、なにかしら似た要素(テーマ、語彙、韻律…etc)をもつ短歌にすることでなぜか話が噛み合い、歌会の評も深まるので、なるべく似た歌を揃えることを意識してください。GMの腕の見せ所です。
② 〈市民・人狼〉歌を評する 5-10分
GMから歌を割り振られたのち、市民と人狼で歌会をします。時間を決めた方が踏み込んだ評をしやすくなるので、GMは制限時間を決めてください。
以下は注意点です。
・なるべく歌の内容について話すこと
その歌が収録された歌集や詠んだ歌人など、歌の周辺情報について話すと、高頻度で議論が台無しになります。
なるべく、歌の内容についてぼやかしたり、時に踏み込みながら話す方が白熱します。
とはいえ、内容についてどう踏み込めばいいかわからないことも多いので、その場の状況に合わせてうまく織り交ぜるのもありです。
③ 〈市民・人狼〉人狼だと思う人に投票する
議論の時間が終了したのち、人狼だと思う人に一斉に投票し、もっとも投票された人が追放されます。
GMはもっとも投票された人が人狼か市民かを確認し、以下に沿ってゲームを進めてください。
1.人狼がぜんいん追放された場合
⇒ 追放された人が人狼であることを共有し、④に進んでください
2.人狼が追放され、まだ人狼が残っている場合
⇒ 追放された人が人狼であることを共有し、歌会を繰り返してください。
3.市民が追放された場合
⇒ 追放された人が市民であることを共有し、歌会を繰り返してください。
4.市民が追放され、残っている市民の数と人狼の数が同数の場合
⇒ 人狼の勝利でゲーム終了です。
④ 〈人狼〉 市民側の短歌を当てる
人狼がぜんいん追放されてしまった場合、人狼側は市民側の短歌を当てることで勝利することができます。
このターンでは人狼から市民側の短歌について「はい/いいえ」で答えれる質問を5回することができます。
歌会で生き残ることで人狼が勝利することはむずかしすぎるので、ここで当てることを目指すのがおすすめです。
以上が基本ルールとなります。
GMの短歌選びの実例
上記のルールだけでは想像がしにくいと思うので、ぼくがGMをした回の実例を紹介します。
その回の市民側の短歌はこちら
人狼側がこちら
この回は、双方の歌が夏の有名歌であること、他者を詠んでいること、「たつた一つ」「たつた一度きり」と似た表現があることなどが原因で市民側が人狼を絞れず、人狼側が歌会で勝利しました。
歌会のあいだ、なぜか話が合いつづけてしまうので、とても白熱した歌会になりました。
ここまで似通った短歌を揃える必要はありませんが、なるべく似た歌を揃えた方がおもしろくなりそうなことがわかるかと思います。
その他
このゲームはそのままやるとプレイヤーがいかに短歌を知っているかに勝敗がかかってきます。
そのため、短歌ビギナーが多い場合は、あらかじめ数十首の短歌のリストを用意して、その中から選ぶ形で行うのがよいかもしれません。
さいごに
ゲームのルールを書くのが初めてなので、わかりにくいところや、補足したい点があればコメントやリプライでご意見いただけますと幸いです。
人狼歌会はそのゲーム性もそうですが、いい短歌についてみんなと話すことや、もう一方の短歌を当てるところが醍醐味です。
もちろん、他人の短歌を扱う上での節度をもって、プレイしてくださいね。
それでは、よい人狼歌会を🐺