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博物館学芸員レポート課題【考古学第一分冊】2021年度提出

略題「考古学的年代決定法」
課題「考古学的な手法による年代の決定方法とは,どのようなものか。それはどのような調査及び資料操作によって導き出されるものであるか説明せよ。」

範囲:指定文献 佐々木他『はじめて学ぶ考古学』第1部
様式:横書き 2,000~2,500字程度

序論(第一段落)までを無料で公開しております。
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 小中高での授業の中で考古学の教科書はないため考古学と聞くと馴染みがないようにも感じる。しかし、私達は歴史を学ぶ上で考古学にも触れてきている。例えば、私は小学生の時の授業の中で、学区内に存在する貝塚を課外授業として見に行った記憶がある。この貝塚のような発見や考古学的な発掘調査は、過去の人類の生活や社会・文化がどのような有様であったのかを知るための有力な手掛かりとなる。考古学が研究素材とするのは、土器や石器といったモノで、専門用語で「物質資料」と呼ぶ。この物質資料は考古学において、遺物、遺構、遺跡に区分されている。遺物とは、石器や土器、木器、青銅器、鉄器のように人間によって作られたもの。またその製作過程で生じる残滓も含まれる。また、貝塚の貝といった食べ残しも重要な遺物にあたる。遺構は、居住跡、水田跡、窯跡、道路跡、古墳などがある。遺構の特徴としては、地面の一部をなしており移動することは不可能な点だ。また、人間が意図して作ったもの以外にも、人間や馬の足跡、車の轍など無意識に残されたことも含まれる。遺跡には、色々な種類がある。例えば、水田や畠、土器を焼いた窯などは生産遺跡と呼び、住居や倉庫は居住関係遺跡、古墳は埋葬関係遺跡、その他にも宗教関連遺跡や戦争関連遺跡など分類されている。 

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