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風来のシレン(スーファミ)の話

HASHと申します。
先日友人と『不思議のダンジョン2 風来のシレン』(スーファミ)を遊んだ動画を上げました。

前編

後編

なので、シレンの話をなんやかんやと書きます。

■風来のシレンとは

『ローグライク』というゲームジャンルはかなり有名になりましたが、その言葉が浸透する前は『不思議のダンジョン系』といった感じで呼ばれていたと思います。(『ローグライク』の定義は人によって分かれるところで、不思議のダンジョン系でないゲームを『ローグライト』と呼ぶ流れもありますがその辺の話は割愛)

で、不思議のダンジョン系という名前の元は言わずもがな、チュンソフトが発売したスーパーファミコンソフトの『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』です。

これはPCゲーム『ローグ』のシステムをベースにドラクエの世界観を使って日本のゲーマーにとっつきやすく移植したもので、
・プレイするたびに自動生成され形が変わるダンジョン
・プレイヤーとモンスターはターン制で交互に動く
・死んだらレベル1からやり直し
というような特徴があり、「1000回遊べる」というキャッチコピーに恥じない中毒性を持つ不思議のダンジョンは以降人気シリーズとして続いていくことになります。


そしてトルネコと並ぶチュンソフトの不思議のダンジョンシリーズが『風来のシレン』。タイトルの『2』は不思議のダンジョンの2作目という意味で、シレンとしてはこれが1作目です。
トルネコにはなかった「合成」「モンスターの肉」「ダンジョン内の店」など様々な要素が増えて、自由度と奥深さが飛躍的に増加しました。
高レベルモンスターの極端な攻撃力、仕様を隅々まで利用したアイテム稼ぎなど、後発の作品とは一味違うゲームバランスが今もなお多くのファンに愛されています。

■面白いところ

不思議のダンジョンの醍醐味は何といっても、
「死ねば全てのアイテムと経験値を失いレベル1に戻る」
というところです。

シリーズの中には死んでもレベルが戻らないものもありますがそういう作品の評判は否定よりの賛否両論になりがちで、それは裏を返せばやっぱり毎回1から始まるというところに魅力を感じている人が多いんだと思います。

例えばマリオにせよドラクエにせよ死んで攻略法を学ぶということは多々あるのですが、不思議のダンジョンというのはそれらと比べると1回の死で失うものが段違いに多いです。
そこにたどり着くまでのプレイ時間が数分であろうと数時間であろうと、全てが一瞬で消えてしまいます。
死ぬだけで毎回1-1に戻されるマリオなんて、想像するだけで緊張感がすごいですよね。8-3あたりでハンマーブロスと向き合ってるときとかヤバそう。
だからこそ、重圧を乗り越えてゲームをクリアしたときの喜びはより大きなものになります。

■プレイヤーの成長

シレンの死因は大きく分けると2パターンあって、
1.状況に対処できるアイテムを消費していってジリ貧で死ぬ
2.リソースは残っていたが突然の事故や対応ミスで死ぬ
このどちらかになります。

敵の危険度に合わせて無駄な消費を抑えることや、経験値やアイテムの稼ぎ方を覚えることで1の死は少なくなり、起こりうる事故の可能性を予測してそうならないように行動することで2の死は少なくなります。

何百回何千回とプレイを重ねてきた自分は、
天馬峠で生まれてしまったニシキーンに殴りかかって返り討ちで3桁ダメージを喰らうこともないし、
火炎入道の攻撃力に怯えてドラゴン草を飲んで倒そうともしないし、
召喚スイッチで現れたスーパーゲイズ4体にそのまま斬りかかることもないのです。

それが「シレンのレベルは戻ってもプレイヤーのレベルは戻らない」という言い回しになるわけですね。
初心者の頃は本当にあっさり1桁台のフロアで死んで「これ運ゲー!」と思っていたのがウソのように、毎回安定して進めるようになっていきます。

大型地雷を踏んだ瞬間に豚が石を投げてくるとか部屋に入った瞬間にガイコツまおうに眠らされて死ぬまで起きないとかそういう事故はまあ起こり得ますが、ある程度気を付けていたうえで起こったらそれはもう仕方ないと思ってコントローラーを投げればいいんじゃないでしょうか。実機だとデータが危ないので本体に衝撃を与えないよう気を付けて投げましょう。

■今回やってみて思ったこと

そういう印象的な死を身をもって体験してもらう、という方針でやろうかなとも考えましたが、あまり何度もやり直すのも動画として大変なので今回はそういった危険の芽を摘むようにアドバイスしながら進めていきました。
それでも自分がやるのであればもう迷わないであろう、これやっていいのかな?の部分を見られたのは楽しかったです。

自分が知ってるゲームで初心者の手探りプレイを見る、っていうのはゲーム実況の楽しみの一つですが、こうやって友達にやらせるってというのはその原点だよなあと改めて思いました。

そしてもしあなたがシレンに限らず不思議のダンジョンを遊ぶことがあるのなら、最初はぜひ攻略情報などは見ずにいろんな理不尽な死を体験することをお勧めします。

もちろんゲームの楽しみ方は人それぞれですが、不思議のダンジョンは一直線にエンディングを見るよりも、何度も壁にぶつかる悔しさと、それを超えた瞬間の気持ちよさを味わうゲームじゃないかなと僕は思います。

■追伸

動画であった以下の謎現象について何が起こってるか分かる人いたら教えてくださるとめっちゃ嬉しいです。
前編 45:51 ぼうれい武者の乗り移り
後編 45:30あたりから 画面外パコレプキンの挙動

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