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「おもしろい」を共感できたら幸運だと思っている

 2020年7月10日、豪雨の影響で電車が止まりがちな中、5ヶ月ぶりに長崎に行った。その機会に、長崎ローカルのテレビと新聞の取材をしていただいた。

 4月に刊行した時代小説『姉上は麗しの名医』について、その内容であるとかデビューまでの経緯であるとか。あるいは、新型コロナ禍の自粛期間中に何を考えていたのかとか。

 感想。やっぱりしゃべるの下手ですね、私……。

 例えば「本作に込めたメッセージ性やテーマとは?」という質問にバシッときれいな答えを出せたら格好いいんだろうなと思いつつ、ド率直なことしか言えなかった。

「好きなものを詰め込んで書いたので、同じものを好きとかおもしろいと思ってくださる読者さんに出会えたら、それはとても幸運なことで、嬉しいことだ」と。

 若干お堅い系かもしれないが、私はエンターテインメントをやっているつもりで、エンターテインメントというのは各々の好みで楽しむもので、どんなコンテンツであれ好き嫌いが分かれるのは当然のことで。

 自分で書いたものは自分にとっておもしろいけれども、すべての人にとってそうではないとわかっている。「絶対におもしろいよ」と言ったら嘘になるから言えない。「おもしろいね」と共感してもらえたら本当にラッキーだと思っている。

 時代小説読者の平均年齢は高めだ。これは事実。私が子どものころからそうだったと思う。

 私は祖父が時代小説や時代劇を好んでいたので、昔から何となく馴染みがあった。嫌いではなかった。

 でも、「刀で戦う時代って格好いいな!」と本気で思い、自分も書いてみたいと思ったのは、小学6年生のときにアニメ放映が始まった『るろうに剣心』の影響がいちばん大きい。

 入口は漫画でもアニメでもゲームでもいいので、「刀×和服×アクション」に魅力を感じたなら、時代小説や時代劇に手を出してみたら案外楽しめるかもしれない。ということを多くの人にオススメしたい。

 そんな感じのことを、取材でもお話ししてきた。

 それにしても、私のしゃべりがぐだぐだだったから、編集が大変だろうな……。

今の気分は

BUMP OF CHICKEN「ギルド」

カラオケ(DAM)でBUMPのMVが出るようになっていた。歓喜!

フリーランスの物書きです。いまだ修業中の身。レベルアップしながら末永く活動していきたいと考えています。皆さまのご支援とご声援を賜ることができれば幸いです。