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読書記録 #2020年3月刊応援 #2020年4月刊応援
今、新刊書籍がまずい。非常に売れにくい。
2020年4月7日、7都府県に緊急事態宣言が出された。これを受けて、多くの大型書店が臨時休業を余儀なくされた。店頭に並んでいるはずの本はシャッターの向こう側。読者が手に取れない状況になってしまった。
そこで4月上旬から有志の声によってTwitter上で動き出したのが「#2020年4月刊応援」企画である。
書籍が買える通販の紹介、新刊書籍の購入や読了のツイート、読書メーターへのリンクなど、 #2020年4月刊応援 のタグからたどれる情報は多岐にわたる。
企画開始時点では4月刊のみだったが、3月の新刊書籍も似たり寄ったりの苦境であることから、 #2020年3月刊応援 が提唱された。そして、緊急事態宣言の延長が見込まれることから、 #2020年5月刊応援 へと継続される。
◇
私のデビュー作である『姉上は麗しの名医』が刊行されたその日、緊急事態宣言が出た。店頭に並んだと思った瞬間、書店が閉まることになった。
シャレにならん。
2020年4月刊応援企画には全力で飛び付いた。盛り上げなければならないと思った。万一ここで企画が沈没するようなら、読書という活動そのものが今後死滅するとさえ思った。
【📣みんなの4月刊応援企画📣】
— 栗原ちひろ「有閑貴族エリオットの幽雅な事件簿」発売中 (@c_kurihara) April 8, 2020
緊急事態宣言で書店さんも休業増⬆️
休業中に発売の本を応援しよう‼️
方法は👇
1. 無理せず本をゲット、読む📖
2.本の通販サイトや読書サイトなどでレビューを書く
3.レビューしたことを #2020年4月刊応援 でTwitter発信
4.休業明けにレビューで出会った本をGET📚 pic.twitter.com/FyIhcVFuUP
この情勢につき、私はライター業の依頼も途切れ、次の小説は売れ行き次第で方針を定める予定で、時間がぽっかり空いていた。
ボーッとしていても不安になるだけだ。できるだけたくさん読もうと決めた。冷静になれない状況で無理やり書くよりも、今は読んでインプットしたいとも思っていた。
以下、感想ツイート列挙。基本的にすべて2ツイート以上にまたがるので、気になる本があったらリンク先のツイートから全文チェックの上、著者さんをフォローし、通販サイトへGO!
(通販サイトは在庫を見付けるまでハシゴするのが最近のトレンドです)
#2020年3月刊応援
#2020年春刊応援
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) April 15, 2020
節トキさん『悪役腐令嬢様とお呼び!』
コンパクトにして説得力抜群なタイトルにニヤッとする人はもちろん、腐るとかBLとか「何じゃそら」な人も楽しめるはず。
むしろBLわからん勢のほうが、新鮮な驚きで楽しいかもしれない。どちらかというと私も詳しくないから知見が広がりました。 https://t.co/vduuSMYQBv
#2020年春刊応援
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) April 15, 2020
冬村蜜柑さん『彼女が魔女に着替える時』
魔法が息づいているifの20世紀初頭。専門の仕立て師が作るドレスは、魔女の力を増強させる魔呪盛装《マギックドレス》である。
大西洋に浮かぶアトランティス、世界各国から仕立て師と魔女の見習いが集まる学園、という物語の舞台がまず素敵。 https://t.co/vduuSMYQBv
#2020年春刊応援
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) April 15, 2020
新樫樹さん『カフェ古街のウソつきな魔法使い なくした物語の続き、はじめます』
雪深い地方都市で、生きづらさを抱える繊細な人々が、少しずつ触れ合い、前に進もうとしていく。
ハーブを使ったカフェメニューの優しい香りを思い描きながら拝読しました。 https://t.co/vduuSMYQBv
中岡潤一郎さん『逆襲の帝国艦隊』読了。
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) April 17, 2020
戦記シミュレーションのマリアナ沖における大戦闘。1944年10月、「史実以上に強大なアメリカ」を相手取って、国力の全てを海軍にかける日本はどう戦うのか。
近現代史はあまりわかっていないので、ときどき資料集を引っ張り出してきながら→#2020年3月刊応援 pic.twitter.com/baJNBJlulz
#2020年3月刊応援
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) April 23, 2020
湊祥さん『杜の都であやかし保護猫カフェ』読了。
宮城のとある港町を舞台に、和風な保護猫カフェを通じて出会う人と猫と猫又たちの心温まる短編連作。
東京のブラック企業で体を壊し、地元に戻ってきた美琴には、ちょっとした特殊能力がある。おかげで猫と仲が良い。→ pic.twitter.com/Lvo7vzyipb
#2020年3月刊応援
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) April 26, 2020
雨宮周さん『海棠弁護士の事件記録 消えた絵画と死者の声』読了。
27歳の若手弁護士・海棠と、彼が後見人を務める15歳の美少女・瑞葉が、黒猫の絵にまつわる事件を紐解いていく。
凄まじいまでの法学的知識がストーリーテリングの一翼を担い、伏線が全て回収されていくのが圧巻。→ pic.twitter.com/0GOJhDKcKT
#2020年3月刊応援
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) April 28, 2020
編乃肌さん『ウソつき夫婦のあやかし婚姻事情~旦那さまは最強の天邪鬼!?~』読了。
人ならざるものが見え、呪いを受けた身の玲央奈は、安全と平穏を得るため、イケメン上司と契約結婚する。そして同居生活が始まって。
「愛しているよ」「ウソですね」と軽快に交わされる会話劇が→ pic.twitter.com/8fwUQW4tZ6
#2020年4月刊応援
#2020年4月刊応援
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) April 8, 2020
赤坂パトリシアさんの『ネコばあさんの家に魔女が来た』、読んで料理して、と二度楽しんでいます。
魔女レシピ再現の料理仲間を募集中。 https://t.co/6HRxy9bE3i
河野美姫さん『溺愛も契約のうちに入りますか?~副社長の甘やかな豹変~』読了。
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) April 15, 2020
ヒロイン千鶴の地元、老舗の温泉街に買収をかけてきたのは、ドッグランで顔を合わせる憧れの人だった。彼は千鶴に温泉街の延命策を提案する。その条件は、彼との契約結婚。→#2020年4月刊応援 https://t.co/aQDSpjWXfO
#2020年4月刊応援
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) April 18, 2020
霜月りつさん『えんま様のもっと!忙しい49日間 新宿発地獄行き』読了。
地獄の閻魔大王、過労で肉体メンテ必須につき緊急入院。魂だけ人間界に移り、人間の姿で都会生活を満喫する。
今シリーズの舞台は新宿ゴールデン街。世知辛いようでその実、情に厚い人々と土地柄に、→ pic.twitter.com/Y7jtpgu0e8
#2020年4月刊応援
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) April 18, 2020
蒼月海里さん『咎人の刻印』読了。
罪を犯し、「聖痕《スティグマ》」と異能を得て、咎人となる。咎人はもう人ではない。罪の清算を終えるまで、この世に縛られ続ける。
東京の裏路地で、女が腹を裂かれて死んでいる。血臭の中で出会うのは、殺人鬼と吸血鬼。→ pic.twitter.com/ojtqVaL8U3
#2020年4月刊応援
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) April 19, 2020
柊さえりさん『神様の花嫁になりました』読了。
失職した元ホテルコンシェルジュの瑠奈は、ひとけのない神社で神様と出会う。
そこで提示された再就職先は、神様がオーナーを務めるアパートの管理人、兼、神様の花嫁見習い。しかもアパートの入居者は人間嫌いのあやかし達。→ pic.twitter.com/faRtZwivHS
#2020年4月刊応援
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) April 20, 2020
鳴神響一さん『エスパーニャのサムライ』読了。
骨太にしてお洒落な痛快冒険活劇! 海を渡った慶長遣欧使節団のうち、当地に留まった者達がいた。エスパーニャに溶け込みつつ、サムライの気概と剣術、忍びの技を存分に発揮し、厄介事請け負い屋として活躍する外記と嘉兵衛。→ pic.twitter.com/I6wEBbp1tu
#2020年4月刊応援
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) April 21, 2020
佐倉ユミさん『ツギネ江戸奇譚─藪のせがれと錠前屋─』読了。
人と人ならざるものの居場所がうっすら重なり合う江戸という町で、「藪医者のせがれ」が、その不名誉なレッテルを取っ払ったとき自分に何が残るのかを見つめていく。ツギネと名乗る風変わりな錠前屋に導かれながら。→ pic.twitter.com/oPuBkiRSHT
#2020年4月刊応援
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) April 21, 2020
栗原ちひろさん『有閑貴族エリオットの幽雅な事件簿』読了。
幽霊男爵の異名を持つ、エレガントでセクシーで博識でとびきり風変わりな美男子エリオットが、19世紀後半、科学と産業の発展著しいイングランドを舞台に、オカルト事件を紐解いていく。果たしてそれは本当に霊の仕業か?→ pic.twitter.com/8nis523uRh
#2020年4月刊応援
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) April 22, 2020
高橋由太さん『ちびねこ亭の思い出ごはん 黒猫と初恋サンドイッチ』読了。
千葉県の内房にある、朝ごはんを提供する定食屋、ちびねこ亭。茶ぶち柄の子猫がいるこの店は特別な「思い出ごはん」を食べさせてくれる。思い出ごはんは、亡くなった大切な人をそこに招くというのだが。→ pic.twitter.com/ijQNTMpZh1
池田明季哉さんの『オーバーライト──ブリストルのゴースト』読了。
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) April 25, 2020
英国ブリストルはグラフィティの聖地。壁にスプレーで書かれた独特の文字と絵は、ヒップホップ文化の一翼を担うものとして、抑圧への抵抗や自己表現のメッセージ性が強い。ただの落書きなどではない。
留学生のヨシは現地で初めて→ pic.twitter.com/exDpuLjC3J
#2020年4月刊応援
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) April 26, 2020
晴虹さんの『キミの生きる世界が、優しいヒカリで溢れますように。』読了。
10月20日、いじめを苦に飛び降り自殺を図った、ゆり。ところが目を覚ますと9月1日の朝だった。しかも、違う女の子の体の中にいた。
ゆりは新しい学校生活を通じて恋と友情を知り、生きる希望を見出すが、→ pic.twitter.com/AWLij4T0jH
#2020年4月刊応援
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) April 26, 2020
泉坂光輝さんの『神宮道西入ル 謎解き京都のエフェメラル』読了。
京都および京都府内の町を舞台にした、「捜しもの」のミステリ短編連作。猫のようによく寝る気まぐれなイケメン探偵と、法学を学ぶ助手(かな?)の女子大生の、京言葉による会話劇が気さくで且つ美しい。→ pic.twitter.com/LFlWShEhIB
#2020年4月刊応援
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) April 27, 2020
三川みりさん『仙文閣の稀書目録』読了。
神仙じみた噂に語られる、あらゆる書物が納められた書庫、仙文閣。少女・文杏は、突然処刑された師の遺作を守るため、追手から逃れて仙文閣にたどり着く。文杏の世話係となった青年・麗考は天才だが、己の感情の扱いがひどく不器用だ。→ pic.twitter.com/jL0YtF3QJs
#2020年4月刊応援
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) April 28, 2020
神戸遥真さん『目的地はお決まりですか?~森沢観光どこでも課~』読了。
人付き合いの苦手な亜夜は、旅行の楽しさを教えてくれた「メガネの添乗員」に憧れて旅行会社に就職した。無難に仕事をしてきたはずが、突然、窓際族の3課へ異動。3課の2人は変人だし、お客さまも訳アリで。→ pic.twitter.com/lshCMhiThZ
#2020年4月刊応援
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) April 28, 2020
いぬじゅんさん&櫻いいよさん『きみの知らない十二ヶ月目の花言葉』読了。
アネモネから始まる「はかない恋」が、彼と彼女の視点から交互に描かれる。あまりにもまっすぐで優しい彼と、どうしても踏みこみきれない彼女。かすかな違和感と小さな矛盾は季節の巡りを経て希望へ変わる→ pic.twitter.com/rH0PyySaQs
#2020年4月刊応援
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) April 29, 2020
江本マシメサさん『神様こどもと狛犬男子のもふもふカフェ~みんなのお悩み祓います~』読了。
祖母が亡くなり、無人となった田舎町の古民家。東京でパティシエールとして働いていた花乃は祖母の家を守るため移住。訳あってイケメン2人、美少年1人と一緒にカフェを始めることになる→ pic.twitter.com/DitXjM0l8W
#2020年4月刊応援
— 馳月基矢 (@hasetsukimotoya) April 30, 2020
湊祥さん『ずっとキミしか見えてない』読了。
8年前、流星群の夜に出会った男の子のことが忘れられない紗良。その気持ちが恋だと気付いてから、ずっとその「星の王子様」のことだけを想ってきた。
高校の入学式の日に、彼と運命の再会。彼は文武両道のイケメンに成長していた。→ pic.twitter.com/jBLAhsVFmm
◇
4月に読了したぶんはここまで。5月は1日1冊読んで応援感想ツイートを投稿したい。少しでも誰かのお役に立てますように。
このシーズンが過ぎたら、私はきっと「大変だったけど、あれはあれでよかった」と言うだろう。何事もなければ時代小説を手に取ることもなかった人々と出会うきっかけになったのは、 #2020年4月刊応援 なのだから。
たくさん応援して励ましていただいている。おこがましいかもしれないが、だからこそ私も応援して励ましたいと、本気で思っている。
◇
今の気分は
「うちで踊ろう」
— KENTA WANIMA (@WANIMA_KENTA) April 30, 2020
WANIMAバージョンをつくりました。
今回のテーマは
爆音で隣の部屋に住んでる人も
音漏れで踊りたくなるような
うちで踊ろうです。
星野源さんにも連絡しました。
対バンする時は1曲目に演ります。
楽しんで頂けたら幸いです。 pic.twitter.com/41K00BYYQG
WANIMAバージョン「うちで踊ろう」
このパワフルさ、最高!
フリーランスの物書きです。いまだ修業中の身。レベルアップしながら末永く活動していきたいと考えています。皆さまのご支援とご声援を賜ることができれば幸いです。