40歳HSP二度目の日雇い派遣バイト体験。～自動販売機配送補助の欠員業務対応編～
どうも。長谷川優貴（@hase0616）です。クレオパトラというお笑いコンビでネタをしたり、エンニュイという劇団を主宰して脚本演出をしたりしています。
前回の記事
日雇いの派遣バイトってやったことありますか？
芸人仲間や、若い役者さんからは「日雇いバイト」とか「派遣のバイト」という言葉は何度か聞いていた。「へぇ～」という感じで、何の気なしに返事をし、言葉は右耳から左耳へと通り抜けていった。
僕が日雇い派遣バイトと出会ったのは、YouTubeの動画の視聴中だった。
最近僕は、Vlogという動画版のブログにハマっていて、毎晩様々な方のVlog動画を視聴していた。（Vlogの魅力については、また別の記事でアップします） そんな中、動画内で日雇い派遣バイトについて話すVloggerを多数見かけた。
動画内では、みんな口々に「大変な現場もあるが色々な仕事ができて面白い」と言っていて、僕は興味が湧いていった。
しかし、僕の頭をよぎったのは、カイジの地下労働施設のイメージ……。
とりあえず、やってみることにした。
ここ数年バイトをしていなかった。しっかりと働いたのは10年ぐらい前かも。一日店長としてBARで働くことなどはあったが、ファンの方がお客様として来てくれていて、芸人としてやっているような感じだったから、しっかりと雇われているバイトとは言えなかった。
去年の6月くらいから、お世話になっているプロデューサーさんの会社の仕事を在宅でさせていただいていた。バイトといえばバイトなのだが、在宅で隙間時間にパソコン作業をしているだけなので、これまたバイトという感覚はなかった。その在宅ワークのギャラのおかげで食いつなぐことができていたのだが、その仕事が先々月いっぱいで終わってしまったのだ……。
これは、由々しき事態。死活問題である。
この事態を把握した僕は行動を起こす以外に選択肢はなかった。今年40になる中年男性が経済的不安丸出しで表現活動を続けていくのは修羅の道。一般的な経済活動をする為には労働が必要不可欠。
このままでは生きては行けぬ。
そりゃあ、脚本や演出、絵など自分の表現で得た金銭で生活できるのならばそれが一番理想である。が、最近は、そのような依頼はたまにしかない。ならば、労働を表現の一環にしてしまおうと考えた所存。
そんな中、てっとり早い収入源として日雇いバイトをしてみようかなぁと。
いわゆる派遣バイトというやつですね。
……っと、堅苦しく書いてみたが、要は「金がないからバイトするよ～。でもただバイトするんじゃ面白くないから体験とかをnoteに書いてくよ～」ということ。
結論
結論、体験してみての感想は……
「楽しかった！」
まあ、慣れない仕事で大変は大変だったが、初めてずくしで刺激的で僕は楽しかった。このあと、現場で起きた出来事や、仕事内容などを書いていきます。
日雇いバイトの探し方
面接とか登録会とか、めんどくさい手順を踏まないといけないんじゃないの？
そう思っていたのだが、最近は日雇いの求人サイトが充実していた。
その中でも「ショットワークス」という日雇い求人サイトが良いというレビューを見て、登録。アプリがあり簡単操作でバイトが見つかった。
ネットで仕事をとりつければ、面接ナシでそのまま現場にいくだけという感じ。
たまに登録会への参加が必要な場合もあるが、初の仕事は前日にサイトでみつけ電話でのやり取りのみで働けることになった。
見つけた仕事は、倉庫内でのピッキング作業というものだった。
業務内容
配送補助の欠員業務対応。
朝は早くに、指示された待機場所に待機。
朝早い仕事だが、待機のみで終了しても、5000円（初回勤務時は8000円）が貰える。
欠員が出た場合、連絡がきて指定の場所へ行きドラバーと合流し、自販機を巡回して自販機の商品補充の補助をする。
特徴
配送補助の欠員業務対応だが、基本的に必ず欠員は出ると思っていた方がいい。
大変だったこと
配送補助の仕事の、従業員のドライバーの態度が最悪で、ミスをしたり、作業が遅かったりするとぐちぐち言われたり、舌打ちをされたり、無視をされたりする。良い日とも稀にいるかもしれないが基本的にはパワハラ気質の人が多い。
エピソード
朝7時に新宿駅近辺んで待機をすることになり、新宿駅南口付近にあるマクドナルドで朝マックを食べながら待機した。
親がジャンクフードを食べない人間だったので、マックはあまり食べることはない。朝マックなどは尚更だ。昔、一度だけ朝マックを食べたことがある。マフィンというものが初体験だったので、ゴムを食べているようで嫌だった。それ以来のマフィンだったが、何故か美味しく感じた。塩加減もちょうど良いし、なによりホットコーヒーに合う。二階の窓に面したカウンターの席で、出勤していく人たちを眺めながら、朝マックを食べた。朝でぼやけた視界が、コーヒーの苦みで徐々にクリアになっていく感覚が心地よい。
1時間もしない内に連絡があり、指定された駅へ移動することになった。もう少し、ゆっくりしたかったが仕方がない。
指定の駅に着き、ドライバーさんに電話をする。駅のコンビニの前で立っていていてくれと指示された。
待ち合わせの時は、先に見つかるのが嫌だ。気を抜いたところを見られたくないからだ。いつ来てもいいように、気を張り警戒しながら常に辺りを見渡す。それでいて、こっちが先に相手を見つけてしまったとも思われたくないから、相手が現れたのを確認したら直ぐに目を逸らして自然体を装えるようにしておく。
そんなことをぐるぐると思考していた。30分後くらいにそれらしきトラックが現れた。しかし、降りてきたドライバーは辺りを見回す気配もない。淡々と作業をしている。半信半疑で声かけると、ゴミを見るような目で不愛想に「はじめて？」と言われた。初めてだと答えると、わかりやすく怪訝な顔になった。
ドライバーに同行し、自販機の補充サポート、資源回収、ドライバー不在時の車両管理をする配送助手のお仕事。
ドライバーが自動販売機に補充している間に、次の自動販売機に補充する物をピッキングするという作業がメインなのだが、僕はこういう作業が苦手だ。ちゃんと合っているか不安で何度も確認してしまうから作業が遅くなってしまう。
遅くて怒られるかなと思ったが、「ミスられるより正確な方がいいから」と言ってもらえた。その後も「正確でいいね」と褒められた。
でも、僕はわかっていた。このタイプの人には最初好かれるが、その後のミスで必ず嫌われるし、絶対にやり方が合わないと……これは、後日の話でまたすることにしよう。
夕方まで店舗やオフィスの様々な現場を回った。実際の作業は以下の感じ。トラックの助手席に乗り現場に向かう。現場に到着すると、ドライバーが自動販売機に補充に行く。その間、ドライバーから渡された補充商品リストが書かれた用紙通りに、次の現場用の飲料をカゴや段ボールに入れる。ドライバーが戻ったら、空き段ボールを片付けて次の現場に出発。これの繰り返し。ドライバーは、とにかく早く作業を終わらして帰りたい。
この日も16時には終わっていた。休憩もなかったし、トラックの上に乗る時は必ずヘルメット着用してくれと派遣会社には言われていたが、ヘルメットなんかは出してくれなかったし、着用する時間なんて与えられなかった。
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