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ドラフトでBIG3を揃えるのは困難です。さっさと諦めましょう ー第2回Vtuberドラフト振り返りー

ドラフト会議。
プロ野球のものが代表的だろうか。各球団が戦略を立てて、アマチュア球界から欲しい選手を選択し、獲得していくものである。
毎年ドラフト直前になるとマスメディアがその年の有望選手について取り上げ、数名は詳しい人でなくても聞いたことがあるだろう。

その中の表現の一つとしてビッグ3というものがある。
今年は風間投手、小園投手、森木投手が。過去には安田選手、清宮選手、村上選手が高校ビッグ3と呼ばれ世間の注目を浴びた。
タイトルから分かる通り本記事では「ビッグ3を全部指名するのは困難である」ということをお伝えしていきたい。

※なお本記事では名前の見やすさを優先するために敬称略で書いています。今回指名しましたVtuberの方々におきましては尊敬の意を込めつつ、先にお詫び申し上げます。

Vtuberドラフトとは

そもそも本記事を書くきっかけについてお話していこう。
2021年12月11日、軍曹(@tawashi_giants)さん主催のもと第二回Vtuberドラフトというイベントが開催された。Vtuberドラフトに関しては同じ参加者の二岡せきぬ(@kyojakupanda)さんが記事にて詳しく書かれているので、ここでは割愛させていただく。

そんなVtuberドラフトであるが、実は以前に行われた声優ドラフト終了後にイベントの企画自体の話が出ており、私はその際に「開催されるのなら参加する」と表明していたので、記念すべき第一回Vtuberドラフトに参加することになった。

当時の私はVtuberについて殆ど詳しくなく、歌ってみた動画で気に入ったものを何人か追いかけていた程度だった。それでも終始楽しく指名することができ、それ以降色々な方を追いかけ、知見を増やしていくのであった。

”さんばか”という名のBIG3

その中で私が当初から好きだったVtuberの方々がいる。それがアンジュ・カトリーナ、戌亥とこ、リゼ・ヘルエスタの3名。通称”さんばか”である。

彼女らはYoutubeチャンネル登録者がそれぞれ57.7万人、54.9万人、60.2万人(12月16日現在)であり、にじさんじライバーの中では有名配信者の部類であるということができるだろう。
そんな私の推しである彼女らを”さんばか”を全員指名したいと思っていたのだが、第一回Vtuberドラフトでは1位アンジュ、2位リゼを指名したところで、同じ2位指名で戌亥を取られてしまう。さすが有名配信者。一筋縄ではいかないと思いつつ、私は”さんばか”の3人をVtuberドラフトBIG3として位置づけたのであった。

第二回Vtuberドラフト ー本番開始前編ー

参加者の数が前回の9人から11人に増えた中行われた、第二回Vtuberドラフト。ドラフトにおける醍醐味の一つとして本番までの参加者間の駆け引きが挙げられる。例えば1位入札をあえて公言することで他の参加者を牽制したり、一本釣りを狙ったりと全体の指名戦略に影響を与えることができる。
今回私が確認した中での公言は以下の通りである。

二岡せきぬさんが周央さんご(にじさんじ)、おりみとさんが剣持刀也(にじさんじ)、ジャッカルさんがここにはソースを掲示していないが、電脳少女シロ(.LIVE)をそれぞれ名前を出して公言された。
また彗星さんのツイートも画像が星街すいせいのフォニィ歌ってみたの画像であることから、星街すいせいの指名が濃厚であると考えられた。

ここまでを見ると11人中3名が公言であり、1名が当確線上といった状態で、大半の指名が読めない状態であった。そこで私は本番開始前に一石を投じる。

1位指名の明言は行わなかったものの、”さんばか”指名を明言。これは1位~3位の指名をすべて明かしているようなものであり、非常にリスキーなものである。しかしこのドキドキ感もドラフトの醍醐味なのである。
そうして楽しみと焦燥感を乗せて、ドラフト本番を迎えることとなる。

第二回Vtuberドラフト ー本番指名編ー

いよいよ始まった第二回Vtuberドラフト。
本指名開始に先立って、主催の軍曹さんから各参加者の1位指名が発表される。そして私の1位指名は以下の通りである。

第1巡選択希望Vtuber
アンジュ・カトリーナ にじさんじ所属

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公言通り1位はBIG3のうちの一人であり、最推しのアンジュ・カトリーナを指名。これは前回のVtuberドラフトと同じ指名ではあるが、そこまでして指名したのは、最推しであるがゆえに他の誰にも取られたくなかったからである。

彼女の推しポイントは、落ち着いたボイスが織りなす歌唱力ポンコツ可愛いところである。
女声の中では低音の部類に入るのだろうか。決して耳に付くことなく、スッと受け入れることのできる声をしていて、初めて聞いたとき私は一瞬で虜になった。まだ聞いたことのないという方は以下の歌ってみた動画を聞いていただきたい。男女問わず「かっこいい・・・」と魅了するアンジュの秘訣が身に染みて感じることができるだろう。

しかしこれだけだとただのイケメン系女子である。アンジュがただのイケメン系女子ではないのは、アンジュがポンコツ可愛い点にある。

異性との経験が少ないがゆえに近づく方法が分からず、突っ走って暴走してしまったり、自分の気持ちをうまく言葉にできなかったりと、とにかく不器用でポンコツなエピソードが多い。
ただ一方で単純に「可愛いね」と言ってもらいたいと言っていたり、相手に褒めてもらうと照れたりなど、彼女の仕草含めて可愛い点が詰まっているのである。

さてアンジュを1位で指名した私であるが、ここで重大な事件が発生してしまう。

リゼ

なんと私が指名を予定していたBIG3のひとり、リゼ・ヘルエスタをSolaさんに指名されてしまったのである。
当時の私の気持ちはまさしく画像の通り、許せねぇよなぁ――である。

さてこの時点で私の”さんばか”全員指名の夢は潰えてしまった。しかしよく考えてみると、1位指名で11人が指名され、2位指名の順番は全体の5番目。3位指名は全体の18番目である。いくら数多くいるVtuberとはいえ、残っている保証はどこにもないのである。
そうして私は本投稿のタイトルをこのようにした。
Vtuberを推している方の中には私のようにユニットで推している方もいるかもしれない。しかし実際問題ユニット全員を指名出来ることは不可能に近いのである。
今後参加する機会があるか分からないが、ドラフトに参加する際の自分自身への戒めとしてここに筆をしたためておく。

第2巡選択希望Vtuber
戌亥とこ にじさんじ所属

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1巡目指名で”さんばか”指名はつぶされてしまったものの、最低限指名はしたい。ということで私は2位で”さんばか”の残る1人である戌亥とこを指名した。

彼女の特徴は低く透明度の高い声から繰り出されるノビのある歌声である。私は配信をあまり見ず、基本的には歌ってみた動画や切り抜きを見ている人なのだが、彼女の歌ってみた動画は私が聞いてきた中で5本指の中には入る実力であると感じている。
以下に特にすごいと思った2本の動画を挙げておく。

「チューリングラブ」の方は原曲は男女のデュエット曲なのだが、女性パートを歌うふフレン・E・ルスタリオの声に対して、低音の男性パートできれいにハモることができている。まずこの高さの声を女性が出せるというだけで凄いのに、透明度の高いノビのある声で全く聴き苦しくなく、男性である私でも脱帽ものである。

そしてそんな彼女の声の実力がいかんなく発揮されたのが「RE:I AM」である。バラードの曲調に合わせて彼女の透明度の高いノビのある声で紡がれる歌は総再生数が1000万回を突破したのも納得の完成度である。
Vtuberの歌を聞いたことが無い人ほど是非聞いていただきたい。一瞬で引き付けられるだろう。

第3巡選択希望Vtuber
沙花叉クロヱ ホロライブ
所属

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本ドラフトが開催される少し前にデビューしたホロライブ6期生の沙花叉クロヱを指名。ホロライブ6期生は何かとネットの話題に上がることが多かったため、今回も早い順位で指名されることが予想されていた。しかし3位まで残っていたので、急遽予定を変えて指名した。

ところで前回の指名含めて、ここまでにじさんじ中心に見てきた私が何故ここでホロライブを指名したのか。それは単純な理由でデビュー前に流れてきたビジュアルが可愛かったからである。

彼女に関した小話であるが、彼女のリスナーは飼育員と呼ばれている。これは沙花叉本人がシャチであるからなのだが、何も知らなかった私は彼女がリスナーを飼育員呼びして「飼ってください」と発言する姿を見て
「飼育員…飼う…まさか束縛願望系のやばいやつなのでは…」
という恐怖を一人勝手に抱いていた。

まだまだこれからのVtuberである沙花叉クロヱ。機会があれば応援し続けていきたい。

第4巡選択希望Vtuber
葉加瀬冬雪 にじさんじ所属

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4位ではにじさんじ所属の葉加瀬冬雪を指名。彼女は同期の加賀美ハヤト、夜見れなと共にSMC組というユニットを組んでおり、さんばかの例にならって人気が予想されたため4位で指名した(事実SMC組の他2人も5位と6位でそれぞれ指名されている)。

私が彼女を指名した理由は少し下心の感じられる理由になってしまうが、おとなしい感じの女性×白衣の組み合わせに私が弱いからである。言い方を変えれば私のタイプを詰め込んだような方だからである。
他と比べて彼女だけ理由が薄くて申し訳ないのだが、事実この理由だけで推しているので、ここはひとつ勘弁していただきたい。

第5巡選択希望Vtuber
緑仙 にじさんじ所属

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にじさんじの性別不詳こと緑仙を5位で指名させていただいた。
緑仙の指名理由はちゃんとあり、可愛い一面とカッコいい一面の両面を有しているからである。
そう聞くと1位のアンジュと同じじゃないかといわれるかもしれないが、実際のところ似た部分はある。まずは以下の歌ってみた動画を見ていただいたい。

解釈一致が凄まじい

緑仙を初めて知ったのがこの「ロメオの歌ってみた」なのだが、アンジュとの組み合わせが歌声からビジュアルまで全てにおいて解釈一致の100点満点なのである。
そしてこんなイケボの化身緑仙もまた無邪気に笑う時があるなど、可愛い一面も見せるのである。
もしかしたら私はかっこよさと可愛さのギャップに弱い人なのだろうか?そして性別などというものは本当に必要なものなのだろうか?そう思わせてくれる緑仙を5位で指名した。

第6巡選択希望Vtuber
竜胆尊
 にじさんじ所属

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6巡目に指名したのは尊様こと竜胆尊である。
彼女も沙花叉同様、当初指名する予定がなく、むしろ序盤~中盤で必ず指名されると思っていたので、葉加瀬と緑仙がとられた時に指名しようくらいに考えていた。しかし実際は6巡目で残っていたのと、推しのアンジュともSKB部(アンジュ・尊様・群道美鈴・鈴鹿詩子で結成)で繋がりだあるため、この順位で指名した。

尊様の推しポイントを挙げるなら、全てにおいて可愛い点である。
以下の動画はSKB部配信の時の切り抜き動画であるが、この時の
「かわいいかわいい人の子らよ、こんばんはじゃ~竜胆尊じゃよ~」
の言い回しとその時の仕草がとにかく可愛い。
いや、尊様の存在を「可愛い」という言葉だけで言い表すのは、いささか罰当たりではなかろうか。
尊様は神を超えて、全てを浄化させてくれる存在なのである。

一方で尊様にはもう一つの推しポイントが存在する。
上で述べたのが「可愛いで全てを浄化させる」一面であるのなら、これから述べるのは「美しさで全てを浄化させる」一面である。

尊様は単独の歌ってみた動画を、これまで指名してきた方ほど投稿されていないのだが、樋口楓・リゼ・尊様の3人で結成されたユニット「i's」としてよく投稿している。ここでの尊様の歌声が先ほどの挨拶動画での可愛さからは想像の付かないような「美しさ」の溢れた歌声なのである。
以下に私が「i's」歌ってみた動画の中で最も好きな動画を挙げておくので是非とも聞いていただきたい。

可愛さと美しさの二本槍で、煩悩にあふれた我々リスナーを浄化してくれる存在、竜胆尊。廃れた現代社会で疲れた時は是非とも彼女の配信・動画を見て、癒されて欲しいものである。

第7巡選択希望Vtuber
ゴールドシップ トレセン学園所属(?)

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さて最大指名可能人数の8人まで残り2人となった。最後に指名する方は既に決めていてここが最後の自由枠になるのだが、この段階で私の推しのVtuberは大方指名することができていた。
そこで最後は私がウマ娘のトレーナーであることから、ウマ娘の今日の人気を支え続けたと言われているVtuber、ゴールドシップを指名した。

ゴールドシップ、通称ゴルシは、ウマ娘公式Youtubeチャンネル「ぱかチューブっ!」の主を長年務めており、その貢献度からウマ娘の宣伝担当を務めてきた。本来ゴルシの職業はVtuberでは無いのだが、動画内にてゲーム実況をしたり、ラジオ配信をする姿はまさしく Virtual Youtuberで間違いないだろう。

最近は他のウマ娘を交えた雑談やゲーム実況も行ってきており、今後も活動の幅は大きくなっていくだろう。ゴルシのさらなる進化から目が離せない。

第8巡選択希望Vtuber
小鳥遊ゆとは 個人勢

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いよいよ最後の指名枠である。
ここではドラフト開始前から指名すると決めていた個人勢Vtuberの小鳥遊ゆとはを指名した。

彼女の存在を知ったのはYoutubeのCMだった。何気にYoutubeの動画を見ているときに偶々流れたVtuber一問一答自己紹介の動画。普段CMをしっかり見る人ではないのだが、その時映った彼女の可愛さと声の良さに心惹かれて、気が付けば全部見てしまっていた。

この方、オオルリの化身Vtuberという珍しい方なのだが、チャームポイントでもあるお耳の羽がピコピコ動いているのがとにかく可愛い。全てにおいて今の私において癒しになっている。

しかもただ可愛いだけではなく、下に挙げている「you」の歌ってみた動画のように、しっとり大人びた声も非常に魅力的である。初めこの動画を聞いたとき同じ方から出ているとは思えず大変驚いた。

先日大変可愛い新衣装も公開され、これからの活躍がますます期待されるVtuberの小鳥遊ゆとはさん。中々配信でコメントしたり、スパチャしたりはできないかもしれないが、陰ながら応援し続けたい。

(追伸)
まさかのVtuberドラフトの指名ツイートに直接リプを頂きました!
ありがとうございます!

第二回Vtuberドラフト ー指名後日編ー

まずはここまで読んでいただいた方々に感謝を申し上げたい。私自身まだまだVtuberというものに詳しいわけではなく、今回のドラフトも何となくのノリの中で参加させていただいた。
しかし今回のような仮想ドラフトには決して正解というものがなく、強いて言うなら参加者が楽しめること、これこそが正解だと思っている。指名の裏側で行われたスペース(Twitter上でのリアルタイム会話機能)では参加者同士で交流をすることもでき、非常に楽しい時間を過ごさせていただいた。
本記事を読んで少しでもVtuber並びに仮想ドラフトに興味を持っていただければ幸いである。
以下に主催の軍曹さんによる全指名をまとめたツイートを添付しておく。

最後にはなりますが
前回に引き続き主催してくださった軍曹さん
スペースを開いてくださった二岡せきぬさん
楽しい時間を共有してくださった参加者の方々と観戦者の方々
そして勝手ながらも指名させていただいたVtuberの方々

以上全ての方に最大限の謝辞を申し上げます。

またどこかで何かの縁があれば、その時はよろしくお願いします。

2021年12月吉日 長谷川稀叶

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