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株式会社ミライロ垣内俊哉に経済産業大臣賞

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Japan Venture Award2018で株式会社ミライロ垣内俊哉が経済産業大臣賞を受賞した。筆者が審査委員長として応募総数185社の中から9社のベンチャー賞、2名のベンチャーキャピタリスト奨励賞を選び、2月5日に表彰式を行った。

 企業部門のトップとして経済産業大臣賞を受賞したのが株式会社ミライロの垣内俊哉社長である。垣内社長が車いすに乗って動かざるを得ないという障害も、考え方を変えることや周囲の環境次第で価値や強みに変えることができる「バリアバリュー」の概念を打ち出している。たとえば垣内社長は創業前の会社員時代、「一度会ったら決っして忘れられない、そこに情熱を重ねれば強みに変わる」と考え、トップの営業成績を達成したという。

 当社の業務は建物や製品の使い方や設計に対して、障害者の目線から調査サービスをする「ミライロ・リサーチ」、自分とは違う視点に立ち、適切な理解のもとに行動できるようにする「ユニバーサルマナー検定・研修」、バリアフリー情報を共有する「Bmaps」を企画・運営している。

 多くの生涯団体、企業が各種補助金や賛助する会員の会費などで運営しているのに対して、当社は「バリアバリュー」の視点を広げるという価値観を明確に持ち、その共感と多くの関係者との共生を武器にして、純粋に収益を獲得できる高成長会社となる可能性を秘めていると感じた。今後の成長に期待したい。

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