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満月の日に   3月25日

朝から終日、たべるとくらしの研究所安斎明子さんが在店。
今日はタルトタタンの販売に加えて、急遽
アジア風豆乳プリン+イチゴのジュレの販売も。
ほのかな杏仁の風味の上には北海道ならではの大納言小豆。
そして酸味と旨味が凝縮されたイチゴのジュレとの一体感。
軽やかに仕上げた春らしい美味しさのデザートで、
ご来店頂いた皆さまにも大変好評でした。

昨年3月に明子さんが三春に来てくれた以来だから
1年ぶりの再会。
つきあいは私がお店をはじめる前からになるので
かれこれ20年以上になるだろうか。
その間、お互い良いこともそうでないこともたくさんあったが、
こうして変わることなく、いや、ますます家族のような
大切な友でいてくれることが、私にとってどれだけ支えになっているか。
その支えがあることで過去の良くないことは、今、違う色へと塗り替えられ、かたちを変え、未来への糧となっていくように感じている。

普段は北海道の蘭越町と福島県の三春町という距離があるけれど、
そんなものなど飛び越えて、同じタイミングで同じようなことを
感じたり、考えていたり。目の前にいる明子さんとそうやって
価値観の共有や共感を確認できていることに涙が出そうだった。

夜は夫も交えて我が家で晩ごはん。メインはお得意?のシュウマイ。
よく食べ、よく飲み、よく笑ったいい時間。
そして涙腺もゆるいお年頃。

ちょうど今月25日発売の『暮しの手帖』で
「三春町から、こんにちは」というタイトルで
文章を書いております。
あんざい果樹園のみなさんと出会っていなかったら、
福島県を訪れることも、三春町に暮らすこともなかっただろうと
思います。
縁の不思議よ、ありがとう。

3月25日(月)晴れ 最高気温9℃ 最低気温0℃ 
天気予報の気温よりも体感としては春めいたポカポカ陽気。
お陰でタルトタタンも豆乳プリンも完売!
幸先の良い春の満月の日に。