見出し画像

「玄鳥至」つばめきたる 4月6日

まだか、まだかと毎日急き立てられるようで桜もかわいそうだが、
昨年があまりにも開花が早かったからか、桜を目当てにこの週末は
県内だけでなく県外から三春へいらしている方が朝から多い。
お昼ごろからは冷たい雨も降りだして、桜の代弁をするかのように
「せっかく足を運んで下さったのにすみません」という心境に。
天気予報で雨が降るなど言っていたかしら?
桜の開花が見れなくて残念だったと、in-kyoに立ち寄って下さったお客様へは、せめてもの思いで、「きたまち蔵」観光案内所の裏手にある斜面の
遊歩道を案内して差し上げた。そこには梅がまだ咲いていて、足元には水仙と菜の花が満開で、パーッと明るい彩りを添えていたので。
「あぁ、また三春に行きたいな」と、残念な気持ちを良い思い出で
上書きして頂けたら。と、勝手に観光案内代理人として。

そう言えば昨日、早くもツバメがin-kyoの前の通りをスーッと旋回。
お店の軒先となっている、ガラス窓の隅もパトロールしていた。
今年は早いな。そんな風に思ったけれど、shunshunの暦を見ると、
清明の七十二候の始まり(4/4~4/8)には「玄鳥至(つばめきたる)」と
あるではないか。こんなに気候変動が激しくなっているはずなのに、
暦と自然の流れはピタリと歩調を合わせることが度々あって驚かされる。
しかもツバメはどこからともなくやって来て、巣づくりの場所も
昨年とほぼ同じような場所につくり始めることがでるのだから
不思議で仕方がない。ツバメどうしでどんな暗号?言葉?が交わされているのだろう?
in-kyoには確かに巣の跡があり、何度もツバメがやって来てはチェックを
しているのだが、数年前から巣が作られることはなくなってしまった。
コロナ中にお店を休んでいて、人の出入りがなかったからか、
それともその前の年、巣立ちの時季にカラスに襲われた
(でもヒナの被害は未然に防げたのだが)ことがあったからか。
それにしてもそれらが理由だとしたら三春にやって来るツバメ界では、
そのことをどう周知させるのだろう?in-kyoのお隣りの一久商店さんには例年ツバメがシーズンに2回も巣づくりをしていることとか。謎がいっぱいだ。今年のパトロールの結果はどうだったのだろう?巣づくりしてくれることを心待ちにしているのだけれど。

4月6日(土)曇り時々雨 最高気温13℃最低気温3℃
どうやら滝桜の開花宣言が出たようだ。と言っても開花というだけで
滝桜も町内(まちうち)の桜もまだまだこれから!といった様子。
家から見える光岩寺の桜も枝先がふわりと花をほころばせているが
蕾がまだ多い。