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次々と 4月18日

先週の今頃は満開だった桜も、今では花がハラリハラリと散り始め、
早くも若葉の緑へバトンを渡す。
一日一日、わずかではあるけれど目覚める度に外の景色が違ってきている。
桜が散ってしまって寂しいなどと思っているヒマはなく、
山は柔らかな緑や白に黄色、山桜や花桃のピンクなどがふんわりと
重なって目を喜ばせてくれる。
「山笑う」という俳句の季語があるが、笑い出す少し手前、
「山が微笑んでいる」くらいのやさしい様子。

遠くの山だけではなく、庭の木々や足元の草花も。
一斉に目を覚ましたようにワイワイと声が聞こえてきそうだ。
「やまなし」の白い花も満開になったので、朗読家の岡安圭子さんに
写メを送った。ミツバチもやって来ているので、上手く受粉をして
「やまなし」の絵本の表紙に描かれていたような実が成るかもしれないと
期待している。岡安さんに実物を見せてあげたい。

あっという間に背が伸びた庭の雑草。風を通すように頭の方だけを
サササーっと刈った。これは映画『杜人』の影響だが、本質的な部分を
私は学んでいないのでこれで果たして良いのかどうか。
ま、やりながらかな。

4月18日(木)晴れ 最高気温15℃最低気温5℃
お山にアケビの花が咲いているのを発見。
昨年、in-kyoで開催したエフスタイル展の際に、星野さんが
早朝、裏山から採取した草花をTONARIに活けて下さった。
それはいかにも花活けというのではなく、空間にぽっかりと
原っぱが生まれて、草花がそよそよと風になびいているような、
そんな自然な様だったことを思い出した。
アケビの花が、我が家のすぐそばで咲いていることも星野さんのお陰で
知ることができたのだった。あんな風に花活けができるようになりたい。
星野さん、五十嵐さんの、モノを扱う際の手の動きがとても魅力的で
(いや、何と言ったらいいのか、もっとピタリとくる表現があったらいいのだけれど)つい引き込まれるように見入ってしまうのだ。