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静かに養う  1月21日

松の内をとうに過ぎ、気づけば1月も後半に突入。
暦は昨日大寒に入ったというのに、今日は雪ではなく冷たい雨。
この時期の三春にしては珍しいこと。
三春だるま市の開催日だというのにこれではひょっとこ踊りも
三春太鼓も中止でしょう。それでもだるまや干支の張り子人形などの
露店が並んでいますから、お出かけの皆さん、出店の皆さん
どうぞ風邪などひかれませんように。

年末、気持ちも体調も低空飛行でお店が休みに入ってからは
寝てばかりいた。寝ても寝てもまだまだ眠くて、たぶん数日は
毎日10時間くらい寝ていたと思う。内容は覚えていないけれど、
今まで見たこともない壮大でへんてこりんな夢ばかり見続けていた。

ダラダラするなら徹底すればよいものを、貧乏性というか
自分で言うのもなんだが、こういうときにかぎって
つまらぬ生真面目さが顔を出す。
誰に言われたわけでもないのに、重い体を引きずるようにお店まで行き、
棚卸だ大掃除だと休みの日に仕事。
そんなことをしてまたダウン。
何やってんだ?私。何やってんの?と夫君にも叱られた。
昨年一年は良いこともそうでないこともいろんなことがありすぎて、
でもそれもなんとかやりきったはずが、
最後に頭と体がバランバランになって終わった2023年の締めくくりだった。

そして元旦の地震。
心塞ぐニュースに気持ちも沈んだが、年明け早々にイベントもあり、
しっかりせねばと気を張っていたからか案外元気?
と、思っていたそばからイベント終了とともに節々が痛み始め
家に帰って熱を測ると38℃。
夫君に頼んで第一大根湯やりんごジュースで葛湯を作ってもらったり、
知る限りのあらゆる手を尽くしたら一晩で熱が嘘のように下がった。
知恵熱?年末から溜まっていた何かのデトックスだろうか。
アルコールもコーヒーも甘いものもしばらくお休み。
おかげで今はすっきりと体も軽い。

久しぶりの高熱に体が弱かった子どもの頃を思い出した。
私は何かといってはしょっちゅう熱を出したり、具合が悪くなる子どもで、
その度に母が土鍋でお粥を炊いてくれた。忙しい合間に母がそうしてくれたことには感謝しているのだけれど、病弱な頃の記憶も相まって
一応食べはするが、実はお粥があまり好きではない。
母が卵を溶きほぐそうが何をしようが
「あぁまたお粥かぁ」と、何度思ったことか。

そんなこんなで今年はあらためて食養について学び直したいと思って
オーガニックベースの「台所の学校中級コース」を昨年に引き続き、
再度申し込んだ。昨年はなかなか時間が取れず、復習もできなかったので
今回こそは毎回オンタイムでZOOMクラスにも参加したい。

と、宣言しつつ、全体としては昨年の反省を踏まえて
色々ペースダウンする予定。
食養もそうだが「養」という文字が昨年からずっと頭に浮かんでいて
「静かに養う」
そうそう。「静養」とか「余白」をテーマに
今日もひとつひとつ  という心持でいられたら。

ま、そうもいかない日も多いのだけれど、
思っているのとそうでないのとでは大きな違いかなって。

熱が下がった先日。
毎年御祈祷をお願いしている三春のお隣、郡山市西田町にある
鹿島大神宮にて夫君と今年のご祈祷。
ここはいつも空気が澄んでいて清々しい。
拝殿のピンとした空間に身を置き、大太鼓の響きに背筋が伸びる。
その後には奥岳の湯まで足をのばして正真正銘のデトックス。
お昼には家に帰って、戴いた「撤饌」の白米を混ぜて炊いたごはんを食べ、
心身ともにようやくすーっきり。
旧暦時間の流れに自分がセットされているんだろうか。
旧暦の新年、立春に向けて少しずつ準備している感覚が
しっくりくるようだ。

2024年1月21日雨 最低気温3℃ 最高気温7℃
雨に交じってときおりみぞれ。
冬の雨というものはこんなに物悲しいものだったのかしらと
思う薄暗さ。こんな日は家にこもってひたすら読書がしたい。