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FIELD OF VIEW Live Horizon Ver.5に行ってきた感想などまとめ(その4)

今回のライブでは、ファンの方に事前にリクエストのアンケートが取られ、1人2曲ずつ好きな曲を書きました。集計された結果の上位2曲はFIELD OF VIEWの1stアルバムのうち、ライブなどでほとんど演奏されたことのない曲だったのですが、どちらも難しい(と思われる)曲なので、本当にやるのかなぁと確信を持てないままライブが始まりました。

中盤、MCの中で「FIELD OF VIEWの曲で28年間、ちゃんとライブでやったことのない曲をやります」と話し始めたことで、リクエスト曲キタ━(゚∀゚)━!と一人心の中でほくそ笑みました。

歌われたのは、事前アンケートで得票数が一番多かった「明日のために」。

心のすれ違いにより離れてしまった2人。想いはまだ残っているけれど、それぞれの明日を歩み始めるため、想い出にさよならを告げてゆこう。という男性目線の歌詞となっています。

この曲は少しずつ感情が高ぶっていく様子を描くように、歌い出しからサビの終わりにかけてじわじわと音楽が広がり、ヴォーカルの音域も上がっていきます。アルバムが出された当時は真っ直ぐ一つ一つの音にスパーンとはめていたヴォーカル、今の浅岡さんはどう歌うのか?とても関心がありました。

この曲が演奏される上で、原曲ではGで歌われているものが、ライブではFに。普段原キー歌唱にこだわりを持たれている方なので、イントロが始まった時は意外に思ったけれど、このことには浅岡さんご自身もTwitterで触れていらっしゃいました。

よくある懐かしの歌を歌う歌手のようにキーの変更と関係ない所で歌い回しが大きく変わったり、変な抑揚がついたり、キーを変えても十分に声が出なかったりなど(要はもう何をやっても歌えない状況をごまかしている状態)が全く見られなかったので違和感は全く感じず、曲に集中することができました。むしろ、今聞かせてくれる1番良い状態を優先してくれたように感じ嬉しく思ったし、それだけ曲を大事にされてるんだなぁとも思いました。
この件についてはライブの後に周りのファンの方とも話題になりましたが、皆さん同じような感想を持たれたようで、否定的な意見は聞こえませんでした。

クラシック的な感覚では、調号が#系から♭系へシフトしたことで曲の印象が「キラキラ爽やか」から「温かく包容力を帯びた」に変わったことも違和感を感じなかった理由の1つかと。
(特にGは爽やかで涼しげ、Fは柔らかく温和なイメージでとらえられることが多いのです。自分基準ですw)

「足取りおぼつかずとも前を向き未来を見据え歌う平成のFIELD OF VIEW」
「様々な変遷を乗り越え地に足がついた状態で明日への希望を歌う令和のFIELD OF VIEW」
どちらもこれからのことに思いを馳せながらの歌唱だけど、♭系への移調が25年の年輪とうまく重なったように感じます。
僕はデビュー当時のFIELD OF VIEWについてはテレビ出演くらいしかチェックしていなかったので、こうやって初期の頃の曲を演奏してくれるのはとても嬉しいことです。配信のアーカイブもあるので、視聴期間が終わるまで、繰り返し観られたらと思います。

ちなみに配信チケットはこちらから購入できますので、僕や他の方の投稿を読んで令和のFIELD OF VIEWに興味を持たれた方、是非観てみてくださいね。


その5に続く(次回恐らく最終回!)

では、また明日!


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