見出し画像

バッハを練習する

音楽の父と言えばバッハです。
中学生の時音楽の先生が髪を巻いてきただけで「バッハ先生!」とやんちゃな男子数人に言われ、卒業するまでバッハ先生と呼ばれていたな・・子ども相手だから何を言われても仕方ない面はあるんだろうけど、多分歳の頃は30歳くらいだったろうに、お気の毒に笑

・・て、そんな話をしたいんじゃなーい!

今日は僕がお世話になっているピアノ教室の発表会でした。
勤務日だったのですが、僕が働いているのと同じ建物の中で行われていたので、休憩時間にふらっと挨拶しに行きました。
見覚えのある男の子がコロナでしばらく教室から2~3年離れている間に随分と大きくなって、子供の成長著しい!と驚きつつ、せっかくなので色々話をしました。

ピアノを習う子どもは必ず通るのがバッハのインベンションとシンフォニアという教本なんですが、バッハに限らず、バロックと呼ばれる年代のピアノ曲は右手がメロディー、左手が伴奏という棲み分けはほとんどなく、1つの曲の中でどちらの手にもメロディーは来るし、なんならカノンと呼ばれるように追いかけっこするような場面もたくさん出てきます。だから、両手とも音を読み込んでしっかり頭に叩き込まないとなかなか上手に弾けません。

練習をしない子にとってはまさに鬼門なわけで、僕も学生時代、レッスンの前にはどうやって◯をもらうか色々思案したわけです。どっちみち弾けてないのがばれるから意味がなかったけど。

でも、そんなのらりくらりでも、大人になった今、クラシック以外の曲でも、たとえば1つのフレーズを両手で弾いたり、左手が主にメロディーを鳴らしたりするようなパターンの時にバッハでやった練習がとても生きていて、言い訳ばっかりしていた自分に根気よく教えてくれた先生に大感謝です。

そんな話をされて、果たしてその男の子は楽しかったのかしら。バッハについて語る謎のおっさん、変なおっさん!と思いながら聞かれていたかもしれないね。おじさんは男の子に話しながら、また良いネタができたとほくそ笑んでいたけれど。発表会、お疲れさまでした。

では、また明日!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?