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音の頭を合わせるために必要なこと(その2)

昨日は4拍子の曲の中のキメ所の前は、3拍目と4拍目に気を付けようということを書きました。

でも3拍目と4拍目に意識を向けるためには、1拍目も2拍目も大事。と、元も子もない結論で終わらせてしまったので、一応自分なりに論点を回収しておこうと思います。

というわけで、結局心地よいリズムを生むためにはしっかり土台のあるテンポ感が必要で、一定した速さに基づいて音を出せるようになればかなり演奏は安定すると思います。
そのためには多くの人が敬遠するメトロノームを使って拍を合わせる訓練が効果的なのですが・・。

これ、僕も子どもの時はすごく嫌いだったんですが、大人になった今はそこまで嫌ではない、というか、むしろカチカチいう音にあわせて練習することでとても安心できます。軸がしっかりしているかを自分で確かめる必要がないのでめちゃめちゃ楽チンだし、たまに自分の体感のテンポ感がヨレヨレだと笑いが止まらないです笑

僕が子どもの頃はネジを巻いて、早さの書いてある所に分銅を合わせるアナログなメトロノームでしたが、今はすっかりデジタル化されて、ちょっとした移動先にも持っていきやすくなりました。その上、デジタルのメトロノームは4分音符だけでなく、倍速の8分音符や、更に倍の16分音符までカウントできるので、いっそう細かい練習ができるのです。

耳で聞いた音でリズムを拾えるから、面倒なメトロノームの練習なんて不要と言う方もいると思いますが、実際このプロセスを経た演奏とそうでない演奏を聴くと、よほどでない限りすぐにわかってしまいます。それに、メトロノームに合わせる練習はテンポの軸を意識するためのものであって、実際に曲想をつけるときにはその均衡をわざとずらしたり歪ませたりする場合もあるのですから、まずは真っ直ぐな物を意識できた方が、崩すときも音楽的な物になりやすいと思います。
僕なりの経験則なので、そうじゃない経験値を積んできた方には当てはまらないですがね。

でも、音楽やってる方で、なんだか上手くならないと悩んでいる方がいたら、ぜひ試しにメトロノームに合わせる練習をやってみてください!そしてその時は、はじめから最後まで全ての音をしっかり出せる速さでやること。焦って速いテンポでやってしまうと、弾けないところがいつまでも弾けないままになってしまうので、練習効果が低くなってしまいます。騙されたと思ってやってみてください。そして本当に騙されたと思ったら僕にクレームくれて構いません笑

結局は地味ながらもメトロノームで基礎練習が大切という内容に落ち着いてしまいましたが、それだけ間違いのない結論だということです。
昨日と今日は演奏者目線の書き方をしたので、次回は音楽を聴く人がリズムに乗りやすくなるメソッドについて僕なりにまとめてみようと思います。

では、また明日!

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