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歌舞伎の大立者たちは、どう動くのか。

菊之助の動向が気になる。

三月、新橋演舞場での公演が中止になって以来、歌舞伎の舞台には立っていない。

今日はいってきたニュースは、十月名古屋御園座への出演である。これも、十月歌舞伎公演、出演菊之助とあるだけで、共演者も演目も明らかにされていない。

また、九月に関しては関係者の話によると、歌舞伎座に出演とのことである。ただ、近年、九月は吉右衛門を中心とした秀山祭とされていたが、今回はどうなるか不明だ。コロナウィルスの影響のない2019年でさえ、猿之助が芯の狂言まであったから、こうした秩序もすでに崩れかけていたのかも知れない。
この九月の演目と配役が発表になれば、かなりそれ以降の歌舞伎座がどの方向へいくのか、ある程度は予測がつくだろうと思う。

また、座頭と松竹演劇制作との力関係もこれから、また、新たな綱引きがはじまるのだろうと思う。松竹は演劇の興行会社であり、慈善団体でもなければ、国立劇場のように税金で運営されているわけでもない。

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年々、演劇を観るのが楽しくなってきました。20代から30代のときの感触が戻ってきたようが気がします。これからは、小劇場からミュージカル、歌舞伎まで、ジャンルにこだわらず、よい舞台を紹介していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。