見出し画像

お盆休みも明けて。博多座に行きたい気持ちがつのるけれど。

 土曜日の墓参りから昨日まで、台風もあってかお盆休みを決め込んでいた。今日あたりからは、さすがに仕事に取りかかろうと、吉右衛門のDVD『初代 二代目中村吉右衛門の芸 「播磨屋物語」』を取り出してきて、あれこれ見る。こうしたダイジェストは、息を抜く暇がないので、なかなかに気疲れがした。

 八月になってから、どこにも旅行に行っていない。たまには博多に住む叔母に会いたいと思う。もし、機会に恵まれれば、『兎、波を走る』をもう一度、見たいとも考える。

 月末に向けた仕事を整理して、博多座を訪ねたい。博多座は、実に見やすく、よい劇場なので、どんな芝居がかかっているのかいつも気にしている。

 もう十年以上前だけれど、博多座からほど近い鮨屋で、釣り人夫妻と知り合った。奥さんは、博多座できんつばを商っている。博多座に行くごとに、挨拶をする。「東京に帰るのはいつ」「今日ですよ」と答えると、おみやげに、たくさんきんつばをくださる。人をもてなすことが、意気地になっている文化圏に惹かれる。

 吉右衛門が健在だった頃のことを思い出す。2012年の6月、中村歌昇改め三代目中村又五郎襲名披露、中村種太郎改め四代目中村歌昇襲名披露に出たのが、最後の博多座になった。残念ながら、この月の芝居を私は見逃している。

年々、演劇を観るのが楽しくなってきました。20代から30代のときの感触が戻ってきたようが気がします。これからは、小劇場からミュージカル、歌舞伎まで、ジャンルにこだわらず、よい舞台を紹介していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。