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三津五郎のメールアドレスが、自動入力で蘇ってきた。

 日本舞踊の坂東流が、百周年記念誌の準備を着々と進めている。去年から連絡があり、十代目三津五郎の評伝を書いたところ、先日、初校ゲラが届いた。

 さすがに日本舞踊の流派だけあって、行き届いたご挨拶、ご連絡である。

 細部に赤字を入れて、スキャンして、返送用のファイルを作った。今のソフトは優秀だから、スキャンが終わると直接Email添付ができる。メールソフトが立ち上がる。宛名を入れる段になって、坂東といれた。すると、坂東巳之助、坂東三津五郎が候補にあがった。

 もちろん、十代目のメールアドレス、携帯番号、住所などは、アドレス帳から削除していないからである。

 私は亡くなった友人の名前だけではなく、やりとりしたメールなども、どうしてもコンピューターから削除できないでいる。

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年々、演劇を観るのが楽しくなってきました。20代から30代のときの感触が戻ってきたようが気がします。これからは、小劇場からミュージカル、歌舞伎まで、ジャンルにこだわらず、よい舞台を紹介していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。