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堀尾幸男の舞台美術の全体像が見られる展覧会へ、ぜひ。

 舞台美術は、演劇のスタッフワークのなかでも、まんなかに位置するといっていいと思います。
 日本の現代演劇を代表する堀尾幸男の『堀尾幸男 舞台美術の記憶』が、東京芸術劇場のシアター・イースト、ウェストと同じ階にある両翼のギャラeで開かれています。野田秀樹の舞台装置が数多く展示されているほか、たとえば横浜ボートシアターのように「あれ、これも堀尾さんだったんだ」と、驚くような舞台もある。
 ずいぶんたくさん、堀尾さんの作品を見てきたな。スケール感と細部へのこだわりが両立していて、初期から巨匠の風格をそなえていたんだなと実感した。
 今、野田さんの『正三角関係』が上演されています。東京の千穐楽まで、この展覧会も続くのかと誤解していました。なんと、15日までなので、ぜひいらっしゃることをおすすめします。入場無料です。暑い夏を思い出にふけるには絶好です。


会期:2024年7月3日(水)〜7月15日(月) ※ 8日は休館日
時間:11:00〜20:00(最終日は17:00まで)

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年々、演劇を観るのが楽しくなってきました。20代から30代のときの感触が戻ってきたようが気がします。これからは、小劇場からミュージカル、歌舞伎まで、ジャンルにこだわらず、よい舞台を紹介していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。