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仁左衛門と玉三郎の永遠。

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歌舞伎を長年のあいだ支えてきた片岡仁左衛門と坂東玉三郎の舞台を集めたマガジンです。ふたりが競演した『桜姫東文章』はじめ、近年の作品について書いた劇評を網羅しています。永遠の二枚目…
仁左衛門と玉三郎の舞台を、永遠に見たい。そんな気持でマガジンを作りました。
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2023年2月の記事一覧

【劇評294】仁左衛門の水右衛門に、悪の真髄を見た。

 「一世一代」とは、その演目をもう二度と演じない覚悟を示す。役者にとって重い言葉である。  仁左衛門はこれまで、『女殺油地獄』、『絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ)』、『義経千本桜』「渡海屋・大物浦」を、一世一代として演じてきたが、二月の大歌舞伎では、自らが育ててきた演目『通し狂言 霊験亀山鉾—亀山の仇討—』もその列に加わった。  もちろん淋しさはつのるけれども、筋書によれば「この狂言は、長い間私以外演じられていない狂言で、私もまだまだ演じたいのですが、”仁左衛門も歳を取

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