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「終わった人」から始まったプロティアンキャリア

第4号(2021年5月22日)
第3号|アイデンティティを問い続けるkeigoさんからバトンを受け、長谷川がプロティアンを語ります。

2018年6月、私は映画「終わった人」(内館牧子作の定年コメディを映画化)の影響を受けた。
仕事帰りに立ち寄った映画館でチケットを購入した際、女性係員から「終わった人お一人様ですね」と声を掛けられた。まるで自分が終わった人の様な被害妄想。当時56歳、定年はまだ先のことと思っていた。ラットレースの真っ只中、「終わった人」の仲間入りなど、自分事として認めるはずもない。映画は、舘ひろしさん演じる銀行員の定年ストーリー、自分と同業種の話。妻役の黒木瞳さんとの掛け合いは、これからの自分を見るかのよう。この日から私に変化が起きた。

私はキャリアコンサルタント養成講座に通い、ダグラスホール教授の理論に惹かれ、田中教授著「プロティアン」と出会った。銀色のページ、目から鱗の一気読み。組織の理不尽さに嫌気が差していた自分を奮い立たせた。ラットレース、鵜飼の鵜などのキーワード。組織内キャリアから自律型キャリア、アイデンティティとアダプタビリティ等、これはキャリア本と言うより、人生の指南書だ。

私は現在59歳。組織内ラットレースも終焉を迎える。自分がやりたいこと、自分らしさを追い求める日々に心が踊る。

人生100年時代に、キャリアプラトーに陥るミドル、シニア層は多い。私は自らプロティアンキャリアを実践し、戸惑う人達を支援したい。私は人事異動、昇任、定年など組織内イベントが及ぼす個人への影響に問題意識を持っている。これからは個人、組織とも従来の考え方、働き方を変えなければ生き残れない。プロティアンなくして心理的成功(幸せ)は得られない。私はキャリアコンサルティングを通じ、そのテーマにかかわりたい。

次は、学生でプロティアンを体感されている清水さんにバトンをお渡しし、若さあふれる<ぷろぴ>にエールを送ります。

#プロティアン #プロティアン研究会#キャリアコンサルタント#ぷろぴのひろば



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