貧乏社長TERU

貧乏社長のTERUと申します。2022年5月まで法人代表として会社を経営していました。…

貧乏社長TERU

貧乏社長のTERUと申します。2022年5月まで法人代表として会社を経営していました。現在、労働法に反してしまい罪を償うことと、法人破産、個人破産を進めている者です。 自身の経験を通し、同じ悩みを持った方の心の励みになればと思い記事を投稿させていただきます。

最近の記事

破産者移住1日目

引越しの前にある程度荷物搬入を終わらせたつもりでも、引越し最終日も大量の荷物に戸惑う中刻々と地元を旅立つ時は近づいてきている。 妻、自分、息子2人の地元で通う保育園、最終日の送りの車内で俺は一人涙を流しながら、笑顔の息子二人を送っている。2年間住んだ一戸建てを引き払い、妻の車を実家駐車場に置きに行く車内で、旅立つ気持ちと、複雑な寂しさで涙が自然と溢れる。 妻が祖母と話している姿を見て、また涙がこぼれる。 妻を乗せ、会社から借りた大型ハイエースで生まれ育った町を2人で走る。

    • 事業を守り、負債を背負って破産する

      負債があって、返せなく、見通しがない。 だから破産を選択する。 私も資金が回らなく、どうにもならなくなってしまったため、破産を選択しました。 でも深く考えてみたら、会社を継承していた時から負債はあり、元々資金も自転車操業であった。 そんな中で自分はなぜ会社を受け継ぎ、破産することを選んだのか。 それは簡単です。 事業、店舗、看板、歴史、それを守りたかったからです。利益が出やすい事業なのかと聞かれると、出にくい事業だと考えています。世の中の景気に左右されやすい事業であり、現

      • 給与が払えない苦しみ

        今月の従業員さんの給与が支払えない。 経営者であれば、一回は経験し考えたことあることかもしれません。むしろ業績が良ければこのような給与が払えないと考える事はまずあり得ないかもしれませんね。 でも、自転車操業で何とか資金繰りをしながら回してる企業も多いはずです。 今回の記事は具体的な対策方法ではなく、私が経験した実体験を語らせていただきます。 給与支払いが遅れる事は、企業にとって最悪の状況です。企業の商品、サービス、どれ一つとっても従業員さんの力があってこそだからです。

        • 未払賃金立替制度を利用しました

          経営者として恥じるべきことは、大切な従業員さんに未払いの賃金を発生させ、生活を困難にしてしまったことだと、私自身深く反省しております。 今回、私は厚生労働省管轄の未払賃金立替制度を利用し、当時働いていた従業員さんへの未払い給与の立替制度を利用しました。 未払賃金建替制度とは? 「未払賃金立替払制度」は、企業倒産により賃金が支払われないまま退職した労働者に対して、未払賃金の一部を立替払する制度です。 全国の労働基準監督署及び独立行政法人労働者健康安全機構で制度を実施して

        破産者移住1日目

          破産を意思決定した日

          経営者として、破産を意思決定する日が来るなんて誰も最初は考えないでしょう。 誰も破産する為に経営をしていませんからね。 私は10年以上苦しんだ資金繰りから解放された日でもあり、非情な経営者として足を踏み入れた日でもありました。 意思決定した日は2022年の3月です。 それまで私は62期続く会社の4代目経営者として歴史の長い会社の舵を取ってまいりました。 売り上げ規模で言うと1億行かないくらいの小さな会社、業種は飲食を扱い、歴史ある門前のお土産屋さんなイメージが伝わりやすいか

          破産を意思決定した日