コーヒーが好きになった私、好きになってしまった私。
2021年、あけましておめでとうございます。
今年は楽しかった!と思える年にしたいなと思います。
さてさて、今回は、なんだか身のない話を。暇つぶしついでに見ていただけたらいいなと思います。
コーヒー好きの私
最近、というか、2020年ぐらいから、滝のように、浴びるようにコーヒーを飲み始めた。
というか、美味いと唐突に思い始めた。
それまでは正直あの茶色い液体のどこに美味しさを感じるんだ、とか思いながら母や祖母が飲むコーヒーを横目で見ていた。
そう言う時、私は大抵紅茶を飲むんだけど、こちらもあんまり美味しいと思ったことがなくて、なんだこの甘みもなんもない液体。とか思いながら飲んでいた。
けれど、そんな私が、コーヒーを飲むようになった。
理由は明確。タバコを吸い始めたことにある。
愛煙。
タバコと私の話なんて世界一誰にも興味ないことだろうけど、ちょっと書いていこう。
タバコと私
タバコを吸うきっかけなんて、ありふれた日常のほんの一コマから始まるようなもので、
私だってありきたりに「友達の勧め」ではじまった。
うちの父も母も兄も喫煙家なので、うちにタバコがおいてあることも、匂いがすることも、灰皿が何個もあることも当たり前の光景だったし、実家ではキッチンの片隅でみんなで集まって体育座りでタバコを吸うことがよくあることだった。
でも、私は吸い始めるまで、「嫌煙家」だった。兄も吸い始めるまでは「臭いから俺のいるところでは吸うな」なんてかます嫌煙代表格の兄だった。
そういう二人が吸い始めるのは親にとっても唐突な手のひら返しだったようで、
「え!???吸い始めたの?なんで?やめときな」が第一声だった。
けど、やめられない理由は私の中にちゃんとあって、
吸い始めた時、私の心は人生で一番荒んでいる時期で、何に対しても希望を持てなくて、周りのごたついた人間関係に疲れ果て、自分がどん底にいるという気持ちからなかなか立ち直れないし這い上がれない時期だった。
ようは、助けを一番求めていながら、求める相手を間違えていた時期だった。
人に頼れば裏切られるし、私ばっかりなんでこんなに頑張っているんだろう、そんな感情がずっと心を占領しているから、段々と人には頼れないし、地方から出てきて一人暮らししている分、親にも迷惑だけはかけちゃダメだと思ってた。
自分で自分を追い込んでた。
そんな時に出会ったのが「タバコ」だった。
星に泣かされる。
適当なタイミングで始めたスモーキングライフだったけど、決定的にタバコに救われたときがあった。
「私、この世で独りぼっちだ。」って思った瞬間があって。
マンションの三階に住んでたんだけど、空いている窓をみて、「私ここから、落ちれる」って本気で考えちゃいけないところまで考えてしまった時に、
「一本だけ、吸ってから、死のう」
ってなって。
外に出て、あったかい缶コーヒーとタバコをくわえて空を見ていると、
大きな空に小さな星がいっぱいに輝いていて、
思わず泣いてしまったんだよね。
あんまり泣いたことがなかった私にとって、自分でもびっくりするぐらい、唐突に涙が溢れてきて、
「星っていいな、いるだけで素敵、綺麗って思われるなんて」となれもしない惑星に私は泣かされてしまった。
今思い返すと、星を見て泣いてしまうなんて、心がピュアすぎて脳内お花畑かよってツッコミを入れたくなるんだけど、
人って行き場をなくすと、自分が見てきた原風景に突き動かされたり、教えられたり、するんだなって。
そんな時に一緒にいた、コーヒーとタバコを私は「これがあると、また空を見上げて、死なないために生きていこうと思える」そういう指針としてずっと付き合っていくんだろうなと思う。
結局、コーヒーを好きになってしまった私。
結局のところ、私は無類のコーヒー好きになってしまった。
美味しいよね、茶色の液体。
今では朝にインスタントコーヒーを欠かさず入れている。
世の中は、タバコへの増税があったり、吸える場所が狭められたりして喫煙家としては厳しい世の中だなと思う。
これを読んでくださった人の中には、嫌煙家の方もいると思う。
私みたいなエピソードは喫煙家全員にあるようなことではないけど、私はこういう思いでタバコと付き合っていると言いたくて。
ようは共生が必要ではないのかなってこと。
私たちも吸わない人への配慮は忘れない。気をつける。
けれど、私の心の指針を、どうか徹底的に排除するようなことだけはなさって欲しくないな、と。
こんなところで言うのもなんだけど、
コーヒーとタバコだけはどうか、取り上げないでください。
お願いします。笑
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