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ある日突然、夫が陽性になった

夫が陽性になったとLINEが来た時
私は静脈麻酔が覚め安静が終わり、帰りの電車に揺られている時だった
採卵が終わった帰りだ。

一緒に休みをとってくれていて、早朝から受診予定の私に遅れて病院に付き添い予定だった。ただ、前日に夫の会社でコロナ陽性者が出たと情報が入り、付き添いを取りやめた。正直初めての麻酔・採卵で不安でいっぱいで付き添ってほしい気持ちでいっぱいだった。
でも、万が一を考えてクリニックに迷惑はかけられないという気持ちで、一人で行くから帰りは迎えに来てもらうということにした。

「付き添いがなくなって空いた時間で、なくなった薬もらいに耳鼻科へ行ってくるね」

と言っていた夫が、採卵終わっても受診が終わらないと連絡がきた。
しょうがない、一人で帰るしかない。と電車で帰ることにした。
少ししょげた気持ちだったのを覚えている。

下腹部に重たい痛みを抱えながらの電車内で、夫から抗原検査をして陽性だったというLINEに思わず電車を降りた。
受診の頃には微熱と咽頭痛が出てきていたようだった。

夫曰く、濃厚接触者でも無症状のため検査はできないとのこと。
採卵したクリニックと自分の職場へもすぐに連絡して、保健所からの連絡を待つしかないという立場になってしまった。

下腹部の痛みなんて忘れるぐらいアドレナリンが出てたと思う。
夫は2階の寝室に隔離してもらっている。
その頃には夫の体温も38度台まで上がり、咳も辛そうなほど出ている。
朝の体調とは激変していた。
真っ直ぐ家に帰って、家中を消毒した。

幸い医療従事者のため感染対策は日頃抜き打ちテストされるほどだ。
マスクの外し方・手袋の外し方・手指消毒の方法など、ここぞとばかりに発揮した。夫にもっと口すっぱく伝授しておけばよかったと思いながら消毒をした。

夫の陽性判定の翌日、保健所からの連絡では濃厚接触者の私は、無症状なら人混みを避けて最小限の買い物は可能とのことだった。怖くて行けなかったけど。

夫陽性から3日後、微熱が出てきたことにより職場でPCRを受けた。
結果は陰性。
3回目のワクチン接種の効果があったのか、たまたま運がよかったのか。
家庭内感染は免れないと思っていたから、結果の電話をもらった日安心と疲労がどっと押し寄せて、下腹部の痛みに気づいた。
採卵後のOHSS対策もしてきたが、安静とは程遠かった。
陰性の報告をしたクリニックに採卵後は微熱出る人も多いから、PCRが陰性ならきっと採卵後の発熱だよと言われた。3日ほど腹痛と微熱に悩まされて、今やっと腹痛から開放された。

  • スプレーはウイルスを撒き散らさないように直接吹き付けず拭き取りをする

  • 取手やスイッチ・手すりなど触る部分は徹底して消毒をする

  • 使っていない部屋に寝床を作る(趣味のキャンプが役に立った)

  • 家中の部屋をレッド・イエロー・グリーンにゾーニングする

  • 夫が使った共有部(お風呂)などは30分間換気をして、それまでは入らない

  • 厚生労働省の推奨する自宅療養をする人のパンフレットを頭に入れる

  • イエローゾーンは常に窓を2ヶ所あけて換気する(換気扇も止めない)

  • イエローゾーンでは物を触った後には手指消毒

  • トイレは幸い2ヶ所あるので使用場所を固定する

  • トイレ・お風呂以外は夫は隔離部屋から出ない

  • 私はレッドゾーンには入らない

  • 必要なものはアマゾンで置き配してもらう

リストの対策は覚え書き。
子供がいない夫婦だからこそ、できた対策だと思う。
利用予定だったネットスーパーはコロナ禍のせいか空いている枠が1週間後とすぐには使えないぐらいだった。無くなったから頼むのでは遅かった。


もし自分が妊娠中だったらと考えるとゾッとするし、夫も今まさに隔離中である。

早くご飯一緒に食べたいなぁ。


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