9、ケアマネジャー、介護施設を探すには

自宅から通って利用するデイサービスや、自宅に訪問を受け入れ利用する訪問介護など在宅介護に含まれるサービスは、ケアマネジャーさんによるケアプラン作成のあとに提供されるサービスです。
では、ケアプランを作成する居宅介護支援事業所はどうやって探すのでしょうか。

ケアマネジャーを探す

入院し、退院後に介護サービスを利用する場合は、病院のソーシャルワーカーからケアマネさんのいる居宅介護支援事業所を紹介してもらうことが多いようです。
自宅で暮らしながら認知症などで介護が必要になった場合は、地域包括支援センターから居宅介護支援事業所を紹介してもらうことが多いようです。
居宅介護支援事業所は、急な見守りが必要になった場合などで対応がしやすいこともあり、本人の自宅に近い地域の事業所を選ぶほうがよいでしょう。
もちろん、同じ自治体内であればどの居宅介護支援事業所でも選べます。知り合いのケアマネがいる場合や、親戚などの介護で相談していたケアマネさんを希望する場合など、ご本人と家族の判断で決めることができます。

なお、ケアマネジャーや居宅介護支援事業所は契約後に変更ができます。担当のケアマネジャーと相性が悪いと感じたり、相談しづらい、などの事情が生じたりした場合はご本人、そして介護者の生活をまず大事に考え、変更を申し出でてもよいのです。

在宅介護サービスを探す

在宅で介護を利用する場合、ケアマネジャーさんに・本人がどう過ごしたいか、・在宅の暮らしを続けるためにどんなサービスが必要か、・健康や身体機能の維持改善のためにどんなリハビリが必要か、などを相談しながらサービス計画を立ててもらい、必要に応じて複数のサービスを組み合わせます。

デイサービスなどは、契約前に見学することができます。運営事業者によって、また、同じ経営母体でも店舗によって雰囲気や活動内容に違いがあります。食事に力を入れているところや、運動に力を入れているところ、利用者のやりたいことを個別に対応してくれているところ、など、それぞれに方針があります。本人が通所を楽しみにできる場所かどうかは、選択理由として大きくなります。
様々な理由によって、「通い始めてみたけど、行きたくなくなる」ということもよくあることです。そのようなときに「やっぱりデイサービスは無理だった」とすぐにあきらめず、規模や経営方針の違うデイサービスへの変更も検討してみてください。別のデイサービスでは好きな時間を見つけられたり、気の合う仲間が見つかったりするかもしれません。

入所する施設を探す

在宅で介護サービスを利用していたが、介護度が上がり、施設入所を検討しているという場合は、担当のケアマネジャーに相談するとよいでしょう。
入所施設は「７．介護サービスの種類」でも触れましたが、様々なタイプがあります。認知症の方の場合は、お住まいの自治体にあるグループホームへの入居という選択もできます。
施設へ入所する際には、入所した施設のケアマネジャーが担当するようになり、介護計画を作成します。
本人や家族が施設を探す場合は、介護施設紹介専用サービスや紹介サイト、介護情報ポータルサイトを参考になさってください。

【参考】福島県内なら　福ひろば　
　　　　https://www.fukuhiroba.com/

　　　　全国の老人ホームを検索できる　みんなの介護
　　　　https://www.minnanokaigo.com/