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1、介護が始まる……

いつか(親を、家族を、大切な人を)介護するときがくる…。
介護にかかわることで何が始まるのか、暮らしにどんな変化が来るのか、
仕事は続けられるのか、どんな手続きが必要になるのか、見通せず、不安になると思います。

皆さんは介護についてどんなイメージを持っていますか?
「施設に入所する」「デイサービス」「リハビリ」「ヘルパー」「介護保険」「要介護」……という言葉や「面倒を見る」「日常生活の世話をする」、「看病する」というシーンを思い起こすのではないでしょうか。
介護に関する様々な言葉・情報が日々飛び込んできます。
まずは、はじめて介護する方の視点で「介護」について整理していきましょう。

突然始まる介護

「介護はいつ始まるかわからない」これが、介護の特徴です。
「親が元気に暮らしていると思っていたら、転んで骨折をしてしまった」とか、「肺炎を起こして入院してしまった」など、思いがけないタイミングで始まります。久しぶりに実家に帰ってみたら「物をどこに置いたか忘れている」「冷蔵庫に日付の切れた総菜が何個も入っていた」「最近同じこと何度も聞くようになった」という変化に驚くかもしれません。
家族が高齢であれば、そのような状態になった場合のことを一度シミュレーションしてみましょう。

介護のことを考えるタイミング

シミュレーションしてみるタイミングは、
・40歳以上になり介護保険に加入することになった
・親が65歳以上(介護保険の第1号被保険者となる=介護保険証が届く年齢)になった、などと言われています。

高齢になった家族と自分の将来について「介護シミュレーションタイム」を設けてみましょう。
では、まず何から考えたらいいのでしょうか。

「まず何をすればいいか」を知っておく

高齢の親などが今まで通りに一人で暮らせなくなったとき、
同居の親に介助が必要になったり、判断力の低下を感じて目が離せないと思ったり、その手助けに自分の時間がいつもとられていると感じるようになったら……

「まず何をすればいいか」を知っておくことです。
シンプルな答えは、
「65歳以上の人に介護が必要かな?と思ったら、まずは介護を受けるご本人が住んでいる地域の「地域包括支援センター」に相談する」
です。

地域包括支援センターとは

「地域包括支援センター」は、全国で5,431個所(令和5年4月時点)ある、高齢者が健康で安心して地域で暮らせるための支援機関です。市町村が設置の主体となり、委託された社会福祉法人や社会福祉協議会、医療法人が運営しています。
「地域包括支援センター」は地域によって「高齢者支援センター」「高齢者あんしんセンター」などの名称になっている場合もあります。

「地域包括支援センター」には、保健師・社会福祉士・主任介護支援専門員がいて必要な支援を包括的にします。(介護保険法第115条の46第1項)

主な業務は、①介護予防ケアマネジメント業務、
      ②総合相談支援業務、
      ③権利擁護業務、
      ④包括的・継続的ケアマネジメント支援業務
です。介護予防事業や地域の医療、介護事業者、ケアマネジャーとの連携を行っています。


【参考】リンク▶ 厚生労働省「地域包括支援センター」一覧ページ


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