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移植当日キャンセルを伝えられた話#5

前回の移植日決定!
からなかなか更新が進まず…
本来であれば、
そろそろ判定日頃ですね。

タイトル通り、
移植日当日8時半(早起きめっちゃ苦手)
に病院へルンルンでピットインし、
朝出る時も高揚感溢れる感じで送り出してもらい、

長い待ち時間を経て、
採血を終え、内診も終え、
既に時刻は11時を回っていた。
やがて診察に呼ばれ、
はいはい、夢クリの方のブログを読むと、
ここで一度外に出てもらって、
お昼を食べてきてね。と言われるのね。

何食べるか待っている間に
ずっと食べログで検索しまくる私。

なぜなら、
気分が高揚しているからだ。


病院を変えてからの1回目の移植。
とても気持ちがルンルンで前向きだからだ。


やがて呼ばれ、
デスクには一枚の紙。

なんだこれ。
そして先生の表情がなんだか暗い。

「ええっと、本日の移植ですが、
結論から言うと、キャンセルをおすすめします」

と一言。


what!!?ワッツ!?watts!!?


そんなの聞いてない。
そう言う選択肢が当日にあるのは初めてだ。
聖路加病院は当日に内診をしない。
つまり内膜を測ることなく移植へ敢行する。


医:「内膜が6.7mmなので、このまま移植しても妊娠の可能性が極めて低いと思います。」
当:「それでも敢行する人は今までいるのですか?」
医:「いることはいるけど、○○さんの年齢を考えても今回はキャンセルし、来月へ繰り越すことをお勧めします」
当:「でも5日前の診察日では内膜14mmあって、大丈夫だったのに…」
医:「排卵日を境に内膜は薄くなっていくので、○○さんの場合薄くなる速度が早かったんですね、今回」
当:「じゃあ、来月は排卵日から5日待たずに移植する感じですか?もし来月も同じ感じだったらどうするんですか?」
医:「大丈夫ですよ。来月ももう一度同じ感じでいきましょう。今回のクロミッド効果が残ってて、急激に薄くなった可能性もあるし。」


腑に落ちない….
そんな事言っててもしょうがないんだけど。
聖路加病院なら間違いなく強行突破した。
現実に3回目の移植はそんな感じだったし。
でもここは違う。意見を求められているけど、
多分選択肢なんてないに等しい。


しばらく食い下がらない硬直タイムへと突入。
あああ…


不妊治療を本格的に初めて約1年。
家からの距離で選んだ最初の病院。
凄く色々苦痛だったし、お金もかかった。
あの10ヶ月は無駄だったのかなーとも思った
ところに夢クリに転院。そこからとんとん拍子で
迎えた初めての移植日。

当日にこういう落とし穴ボーナスが
待っている事は全く想定していなかった。
全くだ。1ミリもこのパターンを考えなかった。


なんだろう。
1年間どんなに痛くても、
辛くても前向きに笑ってこれたけど、
今この瞬間、不妊治療を始めて、
初めて泣きそうという感情に苛まれる。


あああ。
早くこの部屋を出よう。
このままでは泣いてしまう。


なかなかうまくいかないものだな。
期待していた分、凄く高いところから
突き落とされた感覚がする。
全身から力が抜けていく。
鳴り止まない仕事の電話なんてどうでもいい。


会計を待つ間、
家で仕事している夫に
初めて長文のLINEを送る。
耐えられなかった。誰かに吐き出したい。
でも今彼も彼で、人生最大な試練真っ最中だ。
我が家チーム全員が今ピンチという所だな。
なんだこれ。全てが上手くいかない気がした。


あああ。もう嫌だ。
もう全てが嫌だ。
自分が大嫌い。
内膜の希薄速度を止める方法を検索。
いやーほぼやってるううう。
無理げーだ。正直辛い。

疑似橋本病が悪さしてる?
定期通院してるし、投薬なくて大丈夫って言われたのに。
あああ。次の予約をして、
なんか打開策ないかもう一度聞こう。

運動か?ジム通いやめたからか?
明日から再入会しよう。


もう…ヤケクソだ。
この日が水曜日。
ちょうど翌日旧友との飲み会があって、
本来であればノンアルでうふふタイムだったのに、
浴びるように飲んでしまい、
深夜2時ごろ転びながら帰宅。

次の日仕事どころじゃなくなり、
更なる自己嫌悪に陥る。

私にとって妊活の辛いところは、
日程調整でもお金でもない。
(対比にならないほど、違う辛さがある)

不意打ちに精神的にアッパーパンチを
食らっても反撃できないダメージが辛すぎる。

これをまた前に向かせるために
使う労力と精神力もね。


もう少し待っていてね。
季節は変わってしまうけれど、
必ず迎えにいくからね。


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