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ユリイカ 総特集 瀬戸内寂聴 1922-2021 読んで思ったこと

合唱をやっていたので、瀬戸内寂聴さん作詞の合唱曲「ある真夜中に」に自然と出会った。当時、話題になっていたような気がする。自分はこの曲を歌う機会が無かったが聞くのは好きだった。
ユリイカの表紙は、ずいぶんかっこよくて目をひく。表紙に作曲家の千原英喜さんの名前があり、「ある真夜中に」の話も載っているはずだと思った。載ってました。うれしい。

寂聴さんは岩手県二戸市の天台寺の住職で、私も実家が岩手県で、すこし身近に思っていたかもしれない。説法を聞きに行ったことが無い。非常に人気だったということは知っていた。説法を聞きに行くような信心深い家族はいなかったので、聞きに行くという発想が無かった。寂聴さんの声の記憶はあるので、もしかしたらテレビで一部切り取られた映像をみたかもしれないし、何かラジオに出ていたのを聴いたかもしれない。

私が生まれたときには寂聴さんはもう住職だったから、とにかく人気のある住職さんなんだと思っていた。小説がすごい、というのはあとあとになって分かってきた。何か1冊くらいは寂聴さんの小説を読んだ気でいたけど、実際には読んでいないことに最近気づいた。何か読もうと思う。でも、寂聴さんが不倫していた人の娘さんが書いたと話題になっていた『あちらにいる鬼』のほうが先に読みたい。

私が生まれたころから居る人はもうずいぶん高齢になって、亡くなっていく。30歳を超えたというのはそういう感じなのかなあと思い始めた。


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