フューチャーセッションin高知に向けての思い(1/3)
テーマは「子どもたちが幸せに働き続けることのできる高知」
9月22,23日に開催されるFAJ関西支部・四国サロン合同のフューチャーセッションでどんな人に参加して欲しいのか、どういった場になって欲しいのか、今後それがどういう形で続いて欲しいのかを簡単に意思表明しておきたいと思います。
FAJの活動の一環としてフェローの野村さん、会長の竹本さんが来高くださるというお話をいただいた時、「これは、絶対にフューチャーセッションを高知で開催しなくては!」という想いに駆られました。そしてそれに適したテーマを尋ねられた時に共感いただいたのがこのテーマでした。このテーマについてお話している時の自分の中のターゲット像はとても明確で、自分の息子のことを考えながら気持ちを述べましたのを覚えています。
息子への想い
息子は高2になって、将来の事を考えざるをえない時期にさしかかっています。親の目から見える範囲では活き活きと学生生活を謳歌しているかというとそうでもなく、毎日ゲームをする日々…それを親から見て絶対に悪いとは思わないけれど、やっぱり子どもの将来に不安を感じてしまいます。
ただ、学校の評価軸(「正解」を詰め込んで記憶し答案用紙に書けば評価が上)にも、私学なのにICTに遅れた教育環境(今どきスマホ持ち込み禁止)にもモヤモヤとした疑問や、息子に本当に適した環境なのだろうか、良いところを伸ばせる状況なのだろうかと思い悩む日々です。
私から何か色々興味を持つことを示してあげられるといいのだけれど、田舎のしがないサラリーマンエンジニアの自分には、息子に見せてあげられる可能性は両手で数えるぐらいです。特にAIやIoTによってこれから多くの仕事が無くなり新しい仕事が増えると感じている今はそれが良いのか悪いのか見分けがつきません。
ただ、コミュニティに興味を持って参加してくれる息子と、それを受け入れてくれる偉大な先輩方に囲まれる様子を見ていると、息子にとっての可能性はここに秘められているのではないかと強く思います。
田舎にも10Xを!
人口の自然減という経験したことのない状況で、確実に言える事は「経済は縮小する」です。消費人口が減るのですから、これまで上手くいっていた事がじわりじわりと機能不全を起こしていきます。その中で10%、20%の改善をしたとして、それが正しく機能してもおそらく現状維持が関の山。そしてその改善のためにどんどん苦しい働き方を強いられかねません。
縮むことが確実な中で「賢く縮む」ために、フューチャーセッションという繋がりを通じて将来を考える時の視野の広さを息子と一緒に自分も持ちたいですし、地方での幸せな働き方を考える上でぶっ飛んだクレイジーな妄想をした「未来」をクリアに言語化できないかと期待しています。
こんな方に参加して欲しい
特にこの図の中央、色んな四角の重なる↑領域のあなた!ぜひご参加ください
高校生や大学生の方
VUCAの時代に世情も不安定で、キラキラした未来を描きにくい時代をどう感じこれからをどう過ごしていくかを悩み考えている方、特に参加して欲しいのが、地元高知や四国にめぼしい職がなく、なんとなくやっぱし東京とかの都会かな…と感じて進路を決めようとしている方に参加して欲しいです。
高知に是が非でも残って欲しいとか言うつもりはなくて、色んな可能性の中から吟味して進路を選んで欲しいのだけど、なんとなく学校の偏差値がこれくらいとか、親が勧めるから都会とか、公務員とか、ボンヤリと決めてしまう前に、このフューチャーセッションを色んな大人と交わって「仕事」との接触面を増やし、視野を広げるきっかけにして欲しいと思います。
実際に高校生、中学生の年頃のお子さんをお持ちの方で同じような悩みをお持ちの方
これからの時代、終身雇用が崩壊し、働き方改革、複業解禁と「働き方」は大きく変化し始めています。お子さんの働き方の将来像、幸せに働き続けることを、一緒に考えることのできる仲間を増やしませんか?
企業の経営者や社員
高知は他県より一足先に人口自然減は始まりました。求人倍率の速報値は1.4を超えていますが、これは好景気がもたらした仕事の増加ではなく、「仕事はあるが働き手がいない」事の表れではないでしょうか?若手が一緒に長く幸せに働いてくれる環境とはどのようなものかを、これからの働き手と一緒に考えませんか?
行政の担当者
移住促進などの人口増の取り組みはともするとゼロサム・ゲームでお金のある自治体が結局勝ってしまいかねません。新しい産業の創出と同時にどうしたら新しくできた「入れ物」で地元の若手が幸せに働けるかを、スキルの補強だけではなく色んな角度・視点から探っていきませんか?
教育の関係者
若い学生が長時間ふれる「大人」は両親と教師です。知識の詰め込みも必要だし、ICTスキルやアクティブラーニングのような新しい事に取り組まないといけないが、授業に、クラス運営に、部活にと教育関係者の疲弊は今後もっと進むでしょう。どこかで根本的にやり方を変え、子どもとじっくり向き合う時間を作らなければ学校はコントロール不能の場所になりかねません。新しい働き方をフューチャーセッションでイメージし、そこからバックキャストした今を子どもと向き合うヒントにしませんか?
NPOや社会起業家の方
高知は様々な方がスタートアップ支援をしています。「起業」というと重いものを私も想像していましたが、今の起業は、「一山当ててお金持ちになる」のとは少し違いますね(バブル世代の悪い思い込みですね…)。今ここにないものに取り組む、その仲間を見つける過程だと考えると、身の回りにも十分ありえると思います。そしてそれに取り組んでいる方は、すでに高知の中で新しい働き方を見つけ、サラリーマンの私には無い視点、気付き、ノウハウを既にお持ちのはず。
子どもたちが幸せに働き続けることのできる高知であるために、先進的な取り組みをしている方にぜひご自身の取り組みを紹介してください。
コミュニティの運営メンバー
これは、CLS高知の運営にも参加している私の想いでもあるのですが、終身雇用も崩壊し、複業なども盛んに行われるようになるこれからの時代には、関心軸のコミュニティ、勉強会、NPO、広く自分を知ってもらうために活動をしている方、それを支援している方、実際に汗をかいておられる方というのは、次世代の「仕事」との接触面を既に広く持っているように感じるのです。
地元高知や四国の中で今人と人をつなげる場を運営している方、自分の所属組織や職種にとらわれず、色んな方と交流をされている方、そういう「越境」壁を超えて外を見ている方、今はできていないけれどそこに魅力を感じる方にも是非参加していただきたいのです。
ファシリテーションに興味をお持ちの方
私はAI(もっぱら現在の仕事の脅威として捉えられがちなもの)が進化し普及した社会でも、「問を立てる力」は絶対にAIに代替不可能だと考えています。
そして、この「問を立てる力」「仮説を導き出す力」を大きくアシストできるのは、ファシリテーションです。集団をチームに変え、チームが課題に取り組み行動するモチベーションを生み出すための知恵がファシリテーションには詰まっています。
当日はFAJ関西から手練のファシリテーターが大勢参加します。ファシリテーションに興味をお持ちの方、匠の技を体験し、盗むまたとないチャンスです!
妄想と学びと繋がる場に
高知でのフューチャーセッションがぶっ飛んだ妄想が生まれ、参加者のお互いの違いを乗り越えた学びが生まれ、様々な方が繋がる場になって欲しいと思います。
【②へ続く】
いただいたサポートは、ワークショップのデザインを学ぶ費用として大事に使わせていただきます。高知で大人の学び直しができる場を作っていきます。