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spatial.chat でCLS高知の懇親会やってみた

CLS高知#5 は紆余曲折あり、オンラインでの開催となりました。スタッフの皆さん、登壇者の皆さんお疲れ様でした。参加者の皆さん!皆さんのご協力のおかげで、大過もなく無事終了できたかと存じます。お礼を申し上げます。

本編は下記をご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=q0LvZABn73M

今回、私の役割はTEG枠との連絡調整、懇親会のファシリテートの2つでした。TEG枠のことはまた別の機会に書きたいと思います。

spatial.chatに決まった経緯

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いよいよ、オンライン開催濃厚となった3月後半ごろから、スタッフの定例会で新しいオンラインのツールを試していきました。cluster とか、spatial.chatとか。あと、個人的にZoom飲みを何度か主催し、Remo のイベントに入ってみたりして、ツールごとの特徴を把握していきました。

3週間ぐらい前に懇親会のツールをどれにするか?という話になって、今回のspatial.chatにあっさりと決まりました。正直なとこ、試してみた他のツールは安定性や料金、ファシリテーターの負荷なんかを考えると選べなかったのでOnly Oneだったと言えます。

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Zoomじゃだめなん?
ちなみに私が一番慣れているのはZoomですが、Zoomは見知った間柄でやるならともかく、不特定多数の方が入ってくる懇親会だとファシリテーターがずっと誘導(ブレイクアウトするとか、自己紹介タイムを設定するとか)しないと場が持ちません。Zoomは「場の設計」をものすごく緻密に組み立てないと時間あたりのメリットが激減するというのが私の印象です。不特定多数の懇親会目的にはZoomでのコミュニケーションは濃密すぎます。

spatial.chatの面白さ

spatial.chatの良さは参加者が会場を作っていけるとこですね。

操作がとてもシンプル
操作感もシンプルで、自分のカメラ画像(丸枠)を話したい人にドラッグ&ドロップで近づけていくと徐々に声が大きくなって、こちらの声も聞こえるようになります。初めての方でも10分ぐらい会場をウロウロすると何ができるか大体把握できる感じです。

人文字CLS完成品

↑操作が簡単なので、中締めで人文字作成にチャレンジしました。

同時発話に強い
また、Zoomと違いspatial.chatは同時発話に強い印象です。トランシーバー型の会話を意識しなくても良いので、ファシリテーターが流れを整える必要がありません。なので、ファシリテーターから見た場の制御感は立食パーティに近いですね。あまり緻密に設計しなくても参加者同士が自然と塊を作って盛り上がってくれます。

会場のデコレーションができる
また、会場にYoutubeの再生場所を作ったり、画像を貼ったり、自分のスクリーンを貼って「見たいもの」をシェアできるので、そこも面白い仕掛けになります。当日は、輪から離れて話す場所の目印になるよう会場内にアイコンをいくつかと当日の画像、焚き火動画を3つ貼り付けて居場所にバリエーションをつけました。

自分で居場所を選べる
環境音があった方が話しやすい人、静かなとこでテーマを深堀りしたい人、しんどい時に一人輪から離れてボッチになることもできて、自分で会場内の居場所を制御できるのがspatial.chatのいいところです。

ホスト居なくても会場が使える
当日はどうやら日付変更線をまたいで盛り上がっていた方がいらっしゃるようで、本来のCLS高知平常運転という感じw

spatial.chatの難しさ・怖さ

spatial.chatの怖さは「カオス」で、制御不能なことです。

Bombing怖い
これが最も怖いのですが、動画や画像は会場に貼り付けた人でないと剥がせません。また、誰が貼ったのかもわからないので、公序良俗を守れるかどうかは参加者を信頼するしかないです。Zoom Bombingに近い攻撃を防ぐ手立てが今のspatial.chatにはありません。逆に、ホスト役が会場を動画でデコレーションしている場合、ホストが会場から抜けると全部消えてしまいます。(静止画像だけはホストに通知される特殊URLから事前に貼り付けでき、その場合はホストが落ちても平気です。)

あの人はどこに?

懇親会_案内板

spatial.chatは近づいてみないと誰がどこに居るかわからないので、人数が多すぎると「登壇者と話したいのに、一体どこに居るのか?」となってしまう懸念がありました。なので、背景画像を使って軽く4つに会場を分割していましたが、結果としてこれは杞憂だったようで、開始直後に皆さんで活発にウロウロして自然と塊ができていました。(そもそも、人が集まっていると背景画像が見えないですね…orz)

全員に知らせたいけど…

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また、近づかないと運営側の声も聞こえないので、「参加者全員に通知する」という方法がありません。ウロウロしてお話するにしても、自分の声がどんなふうに相手に届くのかが想像しにくいです。当日は一斉通話用に、自PCの画面をキャプチャしていたのですが、効果的に使う事ができませんでした。

カメラ・マイク制御に難あり
spatial.chatには、今のところマイクの選択、カメラの選択機能は無いので、会場にあれこれ仕込むためには起動順が重要になります。当日もOBSのVirtual Cam経由で色々やるために仕込んでいたのですが、一回機材不備が起きて一旦抜けざるを得なくなり、かなり頭がパニクりました。また、スタッフの所にカメラが上手く機能していないという相談があったのですが、ヘルプしきれず…残念。

その他にも現状spatial.chatにはこんな制約があります。
・参加者の会場への入出制御がホストからは何もできない(会場URLをオープンにされたら即死)
・Youtubeのライブ動画は貼り付けできない
・ライブスクリーンシェアは音声が乗らない
・動画の貼り付けをズームアウトで複数同時視聴するとGPUが高負荷になる(沢山貼ると、参加者が意識しないのに負荷高めになる模様)

もしあるとして、次へ向けた対策

次回の戻り鰹編、やっぱりオフラインでみなさん高知に来てほしい!というのが希望なのですが、先の全く予想できない現状です。OMOなハイブリッド開催も視野に入れると…

懇親会ホストは自宅から参加
当日は配信会場の都合上8時に機材撤収したため、spatial.chat会場から抜けざるを得ませんでした。懇親会のホストは専任で長時間待機できる自宅からで実施した方が安心できますね。

デコレーション
今回は自然と3箇所ぐらいに固まっていきました。なので、もうちょっとわかりやすくシンプルなもので十分ですね。せいぜい集まる目印は3箇所ぐらい。あと、焚き火が一つ、二つぐらいで十分のようです。当日の動画がセッションやLTごとに一時的に作れたら、そのURLを参加者にシェアして自由に貼ってもらえると振り返りに即利用できそうです。

出入りの制御
Googleフォームの制御に不慣れで、人数カウントダウン、自動返信メール送付などもうちょっと上手くやれたように思います。

動画な記録
懇親会開始直後の皆さんの動きをしばし傍観してましたが、結構面白い動きが見て取れました。が、その時間の画面を動画で残してないのが心残りです。(PCに負荷がかかるので、補強しないとなぁ)

最後に

「spatial.chat」ってなんて読むの?「すぺーしあるちゃっと」?「すぺしゃるちゃっと」?

いただいたサポートは、ワークショップのデザインを学ぶ費用として大事に使わせていただきます。高知で大人の学び直しができる場を作っていきます。