薬局で起こるトラブルについて(プリンター編)

*この記事は無料でみれます。将来薬局を作るのを応援してくださる方のみ寄付してくだされば結構でございます*

プリンターのトラブルは薬局にとって死活問題です。
毎日大量の紙を印刷して患者様にお渡しします。

私の場合、幸いこの領域は前職でシステム関係を扱っていたこともあり比較的得意領域です。各店舗でトラブルが起こると私に電話がきて修理方法をお伝えしております。

このnoteでは薬局でプリンターに発生したトラブルの対処方法を記録しています。第一目標は対応中の患者様にいかに素早く帳票をお渡しするかです。これを最優先に達成できるステップで記録しています。相談事例が増えたら随時対応記録を追加してまいります。


【発生事例別】

用紙がプリンター内で詰まった
①まず落ち着いてプリンターカバーを開き詰まった紙を取り除きましょう。慌てると余計作業に要する時間が長くなります。
②プリンター内にインクがこぼれていたらアルコール綿で拭き取ります。なければ卸さんから頂いた御年賀タオルでも問題ありません。ケチらず使ってプリンター内部をキレイにします。
③続いて、内部と外部にある紙を送るローラーをアルコールで拭きます。ローラーの掃除は紙をスムーズに送るのを助けます。紙詰まりの原因がローラーの場合、ここを掃除しないと次印刷してもまた同じように紙詰まりしていよいよ慌てます。
④プリンターのカバーを閉めて同じサイズの用紙をセットします。プリンターには先程失敗した印刷データーがおそらく残っているはずなので「OK」などの類のボタンを押せば印刷が始まります。もし印刷データが残っていなければレセコンから再度印刷指示を出して下さい。


紙の取り込みに失敗することが多い

①ローラーが摩耗している可能性が高いです。アルコール綿でローラーを清掃しましょう。
②用紙を複数枚セットするときは、用紙の端をそろえてからセットしてください。また用紙ガイドの積載マークを超えていないか確認して下さい。それでも紙送りしない場合は、セットする枚数を最大積載枚数の半分以下に減らしてください。

【パーツ箇所別】

・ローラーが摩耗している
ローラーが摩耗していると紙の給紙がうまくいかなくなります。応急処置としてはローラーをアルコール綿やクレンザーで磨きましょう。給紙がうまくいくようになるはずです。患者さまが落ち着いたら以下のように対応します。

ここでのフローは2つに分けられます。
プリンターが保証期間中 → 業者に連絡して新しいローラーパーツに変えてもらう。保証期間中なので交換費用無料のはずです (念の為確認して下さい)。自分たちであれこれやるより交換してもらっちゃいましょう。

プリンターの保証期間が終わってる → 
 選択1:業者に連絡して有料で新しいパーツに取り替えてもらう。
 選択2:指サックをハサミで切ってローラーに巻きつけた後に、
      テープで固定しましょう。

ローラーはあくまでも紙を巻き取るだけの仕事です。
摩耗により摩擦力が弱まっているので指サックなどを巻きつけることで従来と同じような仕事をしてくれるようになります。指サック代だけなのでオススメですよ。

・インク漏れ
インクの漏れ方に対する対処法は様々ですが、患者さんを待たせている場合の行動は1択です。とりあえず別の新品インクに手早く交換してしまいましょう。これが最も確実です。

取り出した使い途中のインクは噴射口をティッシュで拭きます。その後、インクの乾燥を防ぐためにセロハンテープで噴射口を塞ぎます。2重にして貼るのがより乾燥を避けられるのでオススメです。

患者さまの来局が落ち着いたら、再び問題のインクカートリッジをセットし、クリーニングボタンがある場合はクリーニングをしましょう。これでほとんどのインク漏れが改善されます。

取り出したインクは噴射口にセロハンテープを貼り箱の中に戻すのを忘れないようにしましょうね。

どうしても復旧できない時の為に備えておくこと

薬局を営業していると、全て完璧に対応したにも関わらずプリンターが復旧しないときがあります。これは長年印刷し続けた事によるパーツの消耗などによるもので店舗でできる応急処置の限界を超えています。

こうなるとそのプリンターを直すためには業者に連絡して代替機、または修理を待つしかないのですが、依然として患者様はいらっしゃいます。その時の為の対処法をお伝えしておきます。店舗スタッフと共有していただければいざという時に慌てなくて済むと思います。


印刷出力先をもう一台のプリンターに変更させる方法を知っておこう

ひょっとして皆様の薬局はプリンターを2台置いていて、異なる帳票を印刷していませんか?

たとえば、
・1台目のプリンターで調剤録と領収書。
・2代目のプリンターで薬剤情報と薬袋。

といった感じです。
この場合、正常に動くほうのプリンターで全てを印刷するように設定すれば代替機が来るまでの間も患者さまに迷惑をかけず業務を行うことができます。

設定方法は導入しているレセコンによって異なりますのでここでは細部までご案内ができないのですが、レセコンメーカーのサポートセンターに「1台のプリンターで全ての帳票を印刷する方法を教えてほしい」と電話してもらえればやり方を教えてくれます。

教わった設定方法をまとめた紙をラミネートしてプリンターの横に置いておけばいざという時に冷静に対応することができます。



あとがき

ここから下はお礼のメッセージと総務をしていて最近気になっている分野に関する感想などが書かれています。

プリンタートラブルに関する具体的なノウハウなどは書いてありません。もし、記事が面白かったら寄付をお願いします。

↓↓↓薬局のキャッシュレス化について思う所↓↓↓

Twitterとかブログで書きづらい個人的な所感を思うままに書いているだけです。

ここから先は

1,387字

¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?