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ママと子ども💕“ごっこ遊び”でステキな関係づくり

1. 「子どもに嫌われたくない」と考えてしまうママ


 母親と子どもの関係について、特に同性同士の母と娘は分かり合えるもの、という考え方があるかもしれません。しかし、実際のところ、性格は異なるし、過ごした時代による価値観も異なることから皆が皆とても仲良し、というわけにはいかないと思います。
 そんなことはわかっていても、やはり、子どもから避けられたり嫌われたりするのは、母親にとって辛いことです。ついつい、子どもの顔色をうかがい、子どもの機嫌を損ねない様に気を使っていくうちに、本当の気持ちを話すことができなくなってしまうかもしれません。
 子どもと母親の仲がとても良く、一緒にランチを楽しんだり旅行をしたり、いつもお互い笑顔でいられる関係でいたいと願います。でも、この様な仲良し親子であっても、本当に言うべきことをちゃんと言える関係であるかどうか、不要なまでの気遣いや遠慮はしていないでしょうか。

 相互を尊重した自己表現のアサーションの観点でみると、親と子どものステキな関係は、子どもがおとなになっても、お互いの意見や考えを尊重しながら、お互いが自分の気持ちを正直に、率直に伝えることができ、会話を重ねることを苦手としないで理解し合えることができる関係性が構築されていることと言えると思います。この様な、お互いを尊重しながら、ちゃんと言うべきことを言うことができるステキな母親と子どもの関係作りは、子どもが幼いときからの関り方に注目されます。
 子どもにちゃんと注意することが必要だとわかっていても、子どもに嫌われたくない気持ちから、やんわりと話して、何を伝えようとしているのか子どもが分からない様な言い方になり、そのままおとなになって、更に言うべきことが言えない状況に陥ってしまっては、母親にとっても子どもにとっても、悲しいことです。

 そこで、本記事では、幼い子どもをもつママを主役にして、「嫌われたくないという気持ちから、遠慮がちな言い方をしてしまう」ママにとって、“ごっこ遊びは、「楽しみながらお互いが率直にモノを言える」関係作りに好影響を与えてくれる<お助けツール>であることをお話したいと思います。

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