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ホームズ好きを名乗りたい

ここ2日ばかり、仕事をしつつもよく動いた。
基本は在宅ワークでずっとパソコンに向かってるのだけれど、1年ぶりに美容院に行ったり(美容院に行くと必ず偏頭痛になるから、なるべく行きたくない)、偏頭痛なってしんどい体調をおして月末の猫たちのトイレ掃除&砂総替え(6個あります)をこなしたり、妹の部屋のベランダの片づけを手伝ったり(これがかなりの肉体労働だった……)。
疲れているはずなのに、夜中に何度も目が覚めて、眠れなくなったり。
新聞もニュースも暗い話題ばかり。
もう、ホント、やってられない……という気分になった(疲れが取れてないから気分が悲観的になっている)。

そんな私を癒してくれるのは、やっぱり「本」の存在なのだ。
兼ねてから買おうか迷っていた、上記のシャーロック・ホームズのバイブルを買った。
なんなら、検索をかけて出て来た、

これも一緒に買ってみた。
なぜシャーロック・ホームズかというと、最近ホームズもののパスティーシュを読んだらえらくおもしろく、450ページ以上あったのに1日で読み切ってしまったのだ。
ちなみに、この本です。

うっかり3冊目から読んでしまったのだけど、そこは問題なく読めて、「こりゃ1巻も2巻も早く買わないとなあ」と思った。

思えば、私はシャーロック・ホームズという名がつく本を集めがちだ。
もともとミステリが好きで、特に「探偵」と名の付く登場人物が出てくるミステリは大好物。
「探偵」という言葉を聞くだけで、ちょっと息が荒くなるほど変態ちっくになるほど、その存在を愛している。
もちろん、現実世界の探偵は浮気調査やペット探しや失踪人探しが主なので、本の中の探偵のように殺人事件を解決したりはしない。
だからこそ、本の中だけで特異な存在感を放つ「探偵」という存在が私は大好きなのだ。
なかでも、ホームズは別格だ。
あらゆる探偵の先祖みたいな存在だし、「ワトソン役」という語り部キャラクターも生み出している。
現代の探偵のモデルは、シャーロック・ホームズだと言っても過言ではない。

気が付けばパスティーシュやパロディや関連資料を集めるに至り、最近フッと「私、ホームズが大好きなんだなあ」としみじみ思った。
何が好きかって、いちばんはホームズ自身が「探偵」という職業に常に自信と誇りを持って事件に挑んでいることだ。
興味のない事件だとぷいとしつつも、結局は困っている人を助けてくれるし、事件を掛け持ちしても常にいくつものアンテナを張りめぐらしているし、独自の情報網を駆使して、時には危険も辞さない。
天才がゆえに「退屈」という最大の敵(モリアーティが最大の敵なんだけど、それよりもホームズには「退屈」が敵に見えるのだ)が現れるとちょっと薬物とかにいってしまう弱い人間らしさも大好きだ。
探偵小説というジャンルにおいて、ホームズはひときわ強い輝きを放っている。
何にも負けない魅力があるからこそ、何百年も読み継がれている小説だと思うのだ。

と、ここまで書いて気づいたのだけど、私は「正典」と呼ばれるホームズの原作を読破していないのだ。
パスティーシュやパロディ、解説本は何冊も読んではいるのに!
これはアカン!シャーロキアンを名乗りたいのに!ということで、年末まで目標として「ホームズの正典の読破」を掲げることにした(何冊かは読んでいるのだけど)。

先日今年が終わるまで100日を切ったことを知ったのだけど、私はシャーロック・ホームズ読破を掲げて、そしてやっぱり本をたくさん読んで、今年を終えたいなと思った。

西桜はるう

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