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『豆ガシャ本 電撃文庫シリーズ』購入!これは果たして読める…のか!?


◆豆ガシャ本

豆ガシャ本 電撃文庫シリーズ』をガシャポンで引いてみた。2023年12月第5週発売。1回500円。

豆ガシャ本とは、要するにミニチュア本
今までこの類のものは買っていなかったのだが、以前から興味があって今回買ってみた。電撃文庫なら馴染み深いから丁度良い。なおA6サイズの文庫本はH148mm。これが本製品では約H50mmと1/3に縮小されたわけだ。

今回のラインナップは『とある魔術の禁書目録』『魔法科高校の劣等生』『ソードアート・オンライン』『はたらく魔王さま!』の第1巻。馴染み深いとか言いながらこの中では禁書しか読んだことがないのだが、今でもメディアが続いている人気作品なのは間違いない。

なおこれまではマンガワン地球の歩き方新潮文庫MF文庫Jも登場している。というかMF文庫のを以前引いてみたくてどこにも置いてなかったんだよなあ。

◆商品仕様

今回引いたのは『ソードアート・オンライン』。
2009年4月に第1巻が刊行、2012年にアニメ1期放送。現在もアニメ化企画が動いている。ちょうど今年でシリーズ15周年を迎えるのはびっくりだなあ。古臭さがないんだなあ。
…とはいえ原作どころかアニメも今まで一度も見たことがない。キャラとかスターバーストストリームとかソシャゲやネトゲにすごい数のキリトが集まってきているとか、そういった知識は吸収している程度。この豆ガシャ本でSAOに触れるのはちょうどいい機会かもしれない。

もう既に気づかれた方はいるかもしれないが、ガシャポンに一緒に封入されている細長いチラシが文庫のカバーになる。実にエコで面白いアイディアだ。

ルビまでくっきり読める。すげえ。従来の文庫版と同じじゃん。ただこれ、実寸法は画像よりも小さい。肉眼だと目が痛くなるので、こうしてスマホカメラで撮ったらようやく楽に読める感じ。

裏面には折線が入っている。一度山折りにしてスジを付けてから谷折りにするといいだろう。

カバー装着。こうしてみると普通の文庫本と全然変わらないな。利き酒ならぬ利き本なんてのもできそうだ。
因みにカバーは従来のツルツルした光沢が入っているものではなく、そのまんま紙らしくさらっとした感じ。背表紙のデザインがリニューアルされる前のスニーカー文庫やファンタジア文庫みたいな破けやすいやつといえばしっくりくるかもしれない。まあもう10年以上前に変わったんだけど。

SAOは持っていないので、代わりに手元にある『86-エイティシックス-』の1巻と比較してみる。どんだけちっちゃくなったのか、これなら分かりやすいだろう。なんとか帯に届くくらいの高さ。
しかしさっきの豆本だけの画像だとスケールがデカく感じたのに、こうして比較するとどーんと小さくなって謎にショックだな。アルトリコーダー現象(※)じゃん。

※ソプラノリコーダーに使い慣れた後アルトリコーダーに切り替え、それも慣れた後にソプラノに戻すとあまりの小ささにびっくりする現象

◆で、読めるの?

えーっとまずラノベ特有の巻頭口絵なわけだが、このように撮影がかなり微妙になっているくらいページを開くのがもうしんどい。なんか固い?とりあえずイラストは見れる。
…でも巻頭口絵が4ページのみってなんか少ないような。確かアスナの下着姿の口絵があった気がするのだが、それが収録されていない。ナンデ?

本編。これまたカメラに撮ってみるなら意外とルビまでくっきり読める。が、実際に手に取ると開きづらさも相まって文字が小さくてめっちゃ読みづれえ!!実用性は正直ないな…

因みに電撃文庫は1行につき文字数42、1ページにつき行数17なのだが、この豆本も同仕様。そのままページを縮小しているようだ。ギリルビまで読める範囲でよく縮小できたなあと思う。まあ無理して縮小しなくてもいいのに(文字をなるべく大きめにして再構成すればいいのに)と思わんでもないが、それだと挿絵のページ配置もわざわざ改変せざるを得ないからきびしいのだろう。

挿絵はちゃんと再現できている。巻頭口絵もだが、イラストのほうが映えるんだろうな。マンガワンのやつは読みやすいかもしれない。

「続きは書籍版で!」。
その実、125ページ目までしか収録されていなかった。ググったら1巻は360ページとのことで、高さだけでなくボリュームも1/3になっている。全ページ収録だったら3倍の分厚さで小型鈍器になっているのが想像できる。

…というわけでこれ、実験的商品・ミニチュアらしい小道具として取り扱うべきだろう。物は試しとして今回買ったんだから別にいいんだけどさ!
でも「よーしこれでSAOデビューするぞ~」の精神で挑もうとしていたので、予想以上にとんだ読みづらさでびっくりしたよ!流石にこれで集中して読む気にはならないよ!つーかランダム排出ガチャ引くよりちゃんとした書籍版を買うべきだな!

この後先程大きさ比較の為に持ち出した『86-エイティシックス-』を開いたら文庫本のページのめくりやすさに謎に快感になっていた。本はちゃんとした本で読むべきなんだなとわからせてくれる。

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