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アニメ『スパイ教室』第3話感想

◆これまでの感想まとめ

◆原作1巻分終了したと考えられる第3話

う~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん………

全体的に急ぎ足気味だったけど、今週でいったん綺麗に最終回っぽく終わったので原作1巻分は終了だと思います。はい。

ファンタジア大賞受賞も納得できるほど自信を持って勧められるほど面白くはなかったな…

本アニメ版はもう色々サクサクキンクリして進めているのだろうし(結局2話Aパートでキンクリされた一か月間の修行回想はなかった)、1巻分を3話で終わらせるのは可も不可もないラノベアニメあるある構成なのだが…ううん、こういうのは原作を先に読んだほうがよかった系かもしれないなあ。原作はこれよりも面白いはずだと気になって手に取りたくなる探求心は今のところない。おっぱい抱き枕カバーしか欲しいグッズがない。

◆スパイじゃなくてバトルアニメみたいだ

敵本拠地へサクサク潜入するわ、モブは当て身するわ、というか今回の作戦が先行されて描写された1話アバンからだけど集団行動するのはスパイとしてどうなのか、なんだかなあと思いながら見ていた。

そして今回のボスキャラであり裏切者となったミキシン師匠とのバトル。う~ん…
なんちゃってスパイアニメーション
になりそうな予感はしていたのだが、実際いざなってしまうとコレジャナイ感すごいな…

◆8人目のスパイ

実は8人目のスパイがいたんだよ!!
作中の一ヶ月間、盗聴対策の為にぼくたち視聴者や師匠には秘匿していたんだよ!!
な、なんだってー

成程。
キービジュアルや公式HPでは7人しか紹介されていなかったのが今回の展開のための仕掛けなのだと理解できたし、ここまで頑なにOPを流さなかった理由のひとつがこれだったのかとも納得できた。普通に流して次回以降コラ感覚で参戦できそうだが流石に面倒か。
なお現在公式HPを閲覧すると、キービジュアルにはエルナちゃんが違和感なく追加されていた。そこ空きペースだったんだな。

最初は「TDN後出しじゃんけんじゃん」としか思えなかったのだが、本アニメ版ではウォーリーくんをさがせ感覚で見切れていたとのことらしい。
格付けチェックでしくじって映す価値なしにされたみたいだが、ズルい後出しじゃんけん臭さを薄めさせていたことに大変好感触。違和感に気づいた人はそこから推測できたわけだ。例によっておっぱいに集中してて気づかなかったが。やりやがるじゃねーかおっぱいミスディレクション。
原作口絵ではきっとエルナちゃんは描かれていなかったのだろう。まるで格ゲーにおける隠しキャラ扱いされたように。消費者を欺くマーケティングとしてはとても面白いなと感心した。

しかし盗聴対策というのなら、直接声を出さずにカンペ等で意思疎通していたのだろうか。中の人的に阿波連さんみたいになるんだろうか。「テーブルの下にわざわざ隠れることなくね?」とは気になったが、そのまま潜り込むように倒れ落ちたのだろう。どうやってかは知らないし、そんなことはどうでもいい。

◆正直な感想

そんな8人目のスパイの存在示唆そのものは面白いアイディアだと思う。だがしかし、本編の面白さを加味させるとっておきの秘密兵器めいた展開かと言われると素直にスゲーナスゴイデスとは言いづらかった。

だって、ただ単にひとりだけ存在秘匿しててその子が登場して最終兵器ですとドヤ顔されてもこっちはリアクションに困るというか…それ自体は別にスゴい作戦とは感心し難い。
確かに情報戦になっているし、この展開自体は悪くはないのだが、イマイチ感動できない。微妙すぎる。

ウォーリーくんをさがせ感覚でこれまで登場していたのは好感触だと上述したが、それでも後出しじゃんけんくささが拭えなかったのが強かったのだろうか。
なんていうか、「あああああ!!!そういうことだったのかあ!!!!」とテンションできない、あまり上手くない叙述トリックだった。エルナちゃんと他7人が仲間である実感が湧いてこなくてポッと出な唐突さも否めないというか。モブみたいな6人も含めて灯というチームとは意識し辛いんだよな…
このアニメ、仲間との会話が少ないんだよな。あったらあったらでいいんだ。例えば話しかける相手がモブAではなくエルナちゃんだった(一方的に声をかけるだけ)というミスリードも不可能ではなかっただろう。そういうので騙されたかったなと、ちょっと惜しくある。

あとこれは意地悪な意見だと自負しているが、リリィちゃん以外の6人がモブ同然なキャラの薄さなのにポッと出追加スパイ一人出てきてもなあ…という困惑が勝っていた。まず他6人のキャラを立たせてくれよと言いたい。

◆鉄パイプ落下

落下してきた鉄パイプのギミックがよく分からなかった。クラウス先生曰く、

エルナの特技は『不幸』。事故災害のスペシャリストだ。鋭敏な五感で事故の予兆を無意識に感じ取り、周囲のものを巻き込む。

えっと、要するにイナズマイレブンよろしくわざと鉄パイプを落とすように予め仕込んだのではなく、不慮の事故でたまたま鉄パイプが落ちてきただけ…??そんなバッドタイミングな事故あり得るのか??
ここが腑に落ちなかった。単純にエルナちゃんのとくせいがきけんよちだと言えば納得なのだが、原因不明落下の鉄パイプの存在がノイズすぎて、オカルト要素がいきなりボディーブローぶちかましてきたみたいだった。

どのみち一転攻勢の為の突然生えてきたご都合主義にしか見えなくて納得し難いのだ。このおかげで隙を狙えたので、師匠がエルナちゃんの気配を全く感じずあっさり刺されたナーフムーヴも「んなアホな」と格が下がってガッカリした。3人に勝てるわけないだろ理論を軽々と打ち破るようにひとりずつ7人全員気絶させていたのに、急にショボくなってしまった。最強のスパイチームのひとりなんだから追加戦士一人二人いるのを想定した上で格を維持して戦ってほしかった。まあ、最強格の説得力は醸せなさそうな予感はしていたが…クラウス先生も未だに鬼すげえとは思えないからなあ。何故か刺されても立ち上がれるタフだったが。

というかエルナちゃん、急に生えてきたアサシンみたいな登場だったな。自分の気配を殺せるのはファンタジーすぎるのでまずそんなことはないと思うが。

◆なんで人質を殺さないの?

俺様眼帯ちゃんの指をへし折らなかったり、7人誰一人殺さなかったり、師匠舐めプ紳士かよ??とも気になった。
好意的に考えると、この場を楽しんでいるならいいとしても、師匠はそんなキャラかと言われると微妙だろう。何故殺さず残す必要があるのか。実の弟子である先生はモブを撃ち殺していたのに。そりゃあメインネームドを殺すのは物語的に悪手だからまず有り得ないし、お約束だと流していたが、動画の動きの微妙さといい、クソダサソードといい、緊張感のないお遊戯みたいだった。どのみち油断しすぎだろうこの人。

いちおう先生を呼び出すための人質要員とのことだが、2,3人は殺して焚き付けてもよかったのではなかろうか。何かやらかすかもしれないし。別にこっちはネームド減って覚える必要なくなって助かるわーとかそんなふざけたことを考えているのではない。
そんなことより風呂回あくしろよ。

師匠は裏切者なのに最後先生を庇って死んだあたり良心は残っていたのだろうか。今回の裏切りは謎のまま終わったが全うな理由が後に判明されてあり、女の子は殺せない優しさがあったのだろうか。
しかし結局師匠が良い人なのか悪い人なのか、どんなキャラなのか掴めないまま終わってしまった。クラウス先生も師匠と一緒にやり直そうと説得していたのは、まあ気持ちは分からんでもないが、全く感情移入できなかったな…

ところであの狙撃手は本来狙っていたはずの先生をなんで見逃したの??

結局、不可能任務って呼ぶほどのものだったのか…??とベリーハードな任務には見えなかった。どのみち「序盤なんだしなんとかクリアーすんだろ」という捻くれた想いは変わらなかった(期待値がそれほど低い)のだが。

◆それはそうと

荷物持ち決定戦やっちゃうの緊張感ねえけどかわいい!ゆるゆる教室として見た方が正解な気がしてきた。

色欲担当扱いされるドスケベ!ふともも!

リリィちゃんその格好は破廉恥すぎませんか!?シャツ装備してないんですか!?

先生完全にハーレムじゃん。バッドエンドのスチルみたいじゃん。

◆今後視聴どうすんの?

1話から「こりゃたんもし難民救済枠かな…」という予感はしていて、この3話は特にツッコミ所が多くて、もうどんなアニメなのか見事に枠が定まってしまったのだけれど、だがしかし純粋に面白いとは言い難いがつまらなくはないと言いたい。見ていて退屈しないつくりになっているのはえらい。えろいじゃなくて、えらい。

勘違いされそうなので予防線を張っておくと、別にぼくは揚げ足取り目的で見ているわけではない。今回の8人目の存在のようにやりたいことは伝わってきたので、褒めるところは褒めたい。疑問に思ったことは忌憚なく吐き出すことが大切だ。そしてなにより更なる極上案件として、

8人全員揃ったんだから風呂回見てえんだよオオ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!

たぶん4話か7話か10話あたりでメガミマガジンで先行ピンナップ付けてありそうな息抜き水着回になるんだと思う。胸囲の格付けチェックでもあるな。

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