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『ミギとダリ』第3話「ともだちをつくろう」感想 友情!ミステリー!ギャグ!バード秋山くんが良い奴すぎる


◆これまでの感想

◆ネームドを掘り下げ作風の幅を広げた第3話

このアニメは2015年に放送された『監獄学園(プリズンスクール)』にどことなく通じるものを感じる。脱獄を目指しつつ、ギャグを披露するという、縦軸と横軸の同時進行になっているからだろうか。もちろんギャグの方向性は異なるが。
前回ラストでミギダリの目的が明らかになったので、どういったコンセプトのアニメなのか見やすくなった人は多いだろう。いや元々断然見やすいつくりだけど、佐野先生の作風を知らない故にギャグなのかミステリーなのか困惑された方は多いらしい。そうですよねすいません。

今週は前回ちらっと登場したバード秋山くんとの接触。
先週の老夫妻に続き、今度はミジンコ模様の壁紙(正しくはペイズリー柄)がある家を探すべく、まさか彼が疑われるのか…?なんてことはない。「疑ったのは見当違いだった」を幾度もやられてマンネリに陥りそうだが、製作側もそれを分かった上で面白シュールギャグをこなしているのだろう。恐らく中盤から確変が入りそうだが。今週もめちゃくちゃおもしれえ。

◆綱渡りを乗り越えて得た友情

今週はボーイスカウトの話から始まる。この服も2着分用意してもらったのだろうか?まあ屋外活動なんだし、万一ボロボロになったときのために予備と考えられる。でもあのおばあさんは大抵明後日のことを考えそうな気がする。

ミギダリは案の定友達の作り方を知らないところで少し悲しくなってしまった。このふたりは養護施設では周りから距離を置かれていたからなあ。そして空気をぶち壊すようなわざとらしいダリの笑い方が笑っていいのかどうか困惑させられた。いや面白い笑い方しているんだけど、ちょっと気まずさもあったんだよな。
ミギダリは復讐だけに囚われず、老夫婦に引き取られて優雅な人生を迎えて欲しくなれる。ギャグアニメだけど、意外と重い過去のおかげで感情移入したくなる。

綱渡りできたら友達になってやるよというモブの提案。鼻でスパゲッティ食うような無茶提案である。坂本くんならメガネクイしながらスタイリッシュに余裕で渡れそうだが(あの子重力無視して壁を歩いていたからな!)、ミギダリはそうはいかない。同じシュール属性だが、身体能力の有無で大分差別化されている。

案の定途中で落ちても…

片方が交代!!を繰り返す!!
いや準備よすぎだろ!?つーかリアルマリオかよ!?つーか何度も落っこちて大丈夫なの!?

しかし、いくらリスポーン演出がすごいといっても、最後まで渡らなければ意味がない。どのみち1からやり直しというこの不毛な流れはいつまで続いてしまうのだろうか。

「秘鳥くん!絶対諦めるなよ!最後まで行くんだ!」

秋山くんイイヤツすぎじゃないですか!?
かつて鳥人形になることを目指していた回想演出のおかげで、秋山くんが秘鳥くん(ミギダリ)を応援したくなったのもすごぶる納得。もう感情移入しちゃうよなあ。回想はギャグではなくマジで鳥人間の特訓に真摯に励んでいたのも正しい判断だ。周りからやめろと言われようとも鳥人間コンテストに励む自分がミギダリと重なったのは言うまでもない。ここで秋山くんの好感度が急上昇しまくりだった。

結局は手を使ったからノーカンと、ワルモブは端から友達になる気がないのがミエミエだったのだが、その代わりに秋山くんという友達を手にすることができたのは結果オーライだ。

ミギダリにとっては計画の第一歩に過ぎないのが若干もどかしくあるが…秋山くんとはかげかえのない友人であってほしいなあ。というか、ミギの笑顔は作り顔ではなく真摯に嬉しいように見えたのだが、それはぼくの本願に過ぎないだけか?

◆天国と地獄

秋山くんに誘われて彼の家へやってきたダリ。合図をかけつつ、こっそり潜入するダリ。なんかここメタルギア的な面白さがあるな。万一見つかったら不法侵入によりゲームオーバーだが。

おお…うん…
秋山くんいいやつなんだけど、流石にそのデザンセンスはおかしいというか…!いやよく見ると確かに頭部は鳥なのだが、ヒゲみたいなのはなんなんですか?メガテンの最新作に出てくる悪魔では?

案の定、秋山くんの家は黒ではなかった。ミジンコ模様の壁紙だが、肝心の落書きがない。それ以上にいつバレてもおかしくない。ダリが秋山くんを姉の部屋へ行かせないようになんとかフォローしてやりすごそうとするが…?

すっげえ『ミギとダリ』している瞬間だとぼくは悟った。

まさかこのアニメでこんなおねショタシチュ見るとは思わなんだよ!!明らかにミギの性癖壊れそうなやつ!!一方ダリは秋山くんとBLまがいなことをやってた。秋山くんが重い子にならないことを願いつつあります。

いやあ、ここめっちゃ面白かった!
成程、左右でシチュが違う面白さも今後注視しながら見るといいんだな。片方がマジ天国でもう片方が地獄………地獄は我ながら言いすぎだった…秋山くんごめん…
でも秋山くんなら別にいいんだ。知らないおじさんがダリのような美少年をハグしていたら地獄なんだ。

パイの余韻を味わうミギかわいい!!
ここも互いの事情を知らない温度差が面白おかしかったし、BGM切り替え芸も笑ったが、それ以上に年相応なミギがかわいかったわけですよ!!ミステリアスな美少年とはいえ、おっぱいには勝てないんだなあ…!微笑ましいくらいまでもあった。

◆クソガキわからせ

「ともだちをつくろう」というサブタイなので、もうひとり丸太くんとも邂逅。でもこいつ先週登場したときから嫌な予感がしていたんだよな…それは案の定にしてミギダリも同感だったが、齧歯目呼ばわりはどっちもどっちな気がする。

丸太UZEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!!!!な最中、アホ面でヨダレ垂らしていたミギでクソ笑う。陰湿なことされているのに急に笑わせてくるんじゃあない!いやあでも、良いなこれ。「お前そんなに食いたかったんだな!」と清涼的な微笑ましさがあった。ヤな展開だがそれを緩和させている。

ミギがいじめられているのを見てしまったダリは一刻も止めてやりたいが、感情的になってはいけない。彼らも何度も復唱しているが、常に冷静であることがモットーなのだ。というわけで、

後ろへズルズル下がり!(ダリがミギの足を引っ張る)

第2ラウンド!(入れ替わり)

一転攻勢!!いやひでえな!?

静止画では分かり辛いが、スリッパのスタンド能力でも持っているような勢いが凄まじかった。今週は天国と地獄のくだりも笑ったけど、やっぱりここが一番好きだなあ!もちろん期待通りスカっとさせられたけど、

ここでミギが止めてやったのがファインプレー。
スカっとしたけど、何事もやりすぎなのは良くないし、流石にやりすぎるとせっかくの迫真作画を駆使したギャグが笑えなくなってしまう。良い塩梅ではないだろうか。
そして、ミギとダリのキャラの違いが段々よく分かってきた。ミギのほうが優しくて子供ぽくって、双子でありながら弟っぽいんだな。ダリのほうが悪童らしい。

◆家政婦のみっちゃん

Cパート、新キャラ(という名の刺客だろこれ)として家政婦の光山さん、通称みっちゃんが登場した。

…まあこの人もそう悪い人ではない。そう思いたいのだが…
やはり本作でも家政婦がチラチラ色んなものを見まくってしまうのかなあ…

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