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『真・女神転生V Vengeance』発売決定!期待したい新要素etc


◆真・女神転生V

2024年2月21日のニンテンドーダイレクトにて『真・女神転生V Vengeance』の発売が決定した。発売日は6月21日と4ヶ月後。えらく早い。

ぼくはアトラス信者なので前作(V)は勿論プレイ済。
全体を捉えるとすごく面白かったし素材は最高だったが竜頭蛇尾なつくりだった、というのがぼくの簡潔な感想である。

もっと言うなら「戦闘のテンポ良い!」「ヒーホーくんかわい~!」「ダアトを疾走するのたのし~!」「この世界にもっと浸れたかった!」「ストーリーは残念」「明らかに納期足りなかっただろこれ」「納期が足りなくて打ち切り漫画のようだった」「魔王城はクソ」である。
初報(2017年)から4年後に発売なのに終盤のダンジョンやストーリーがスカスカになっていたのは色々察してしまった。

間違いなくクソゲーではない。寧ろメッチャ楽しかった。時間が溶けたほどに。
ただメガテンとして見るとかなり拍子抜けになってしまう。本当のメガテンはこんなぬるくはないんだよ!もっとぐちゃぐちゃにどろどろなんだよ!と必死に主張したくなる。そんなぼくは懐古厨扱いされてしまうのだろうか。前作にあたる真4Fが良すぎた(皆殺し√がヤバすぎて最高だった)反動もあるのだが…

◆Vengeance

で、本作。
つまるところアトラス恒例の完全版である。

前作発売から2年半後なのでまあまあの間隔。
前作は未完成品とか有料体験版だとかとてもぼくの脳みそでは思いつかない斬新なクレームをつけるお客様は残念ながらいなくはないだろう。まあ理解できなくはない。ぼくはアトラス信者故にホイホイ買っちゃうけど。
ただ、緊急生放送で小森氏が「メガテンらしいアイディアを開発中にすべて実装することが出来なかった」とコメントしていたのはちょっと何言ってんの…となった。こちとら発売延期しても構わないからやればいいのになあ。どのみち発売後に追加DLCでもいいからさ。

上述した通り、素材は至高なのでまたVのシステムで新たなダアトを新鮮味を持って味わえるのは素直に嬉しい。
発売から2年経ったし、2周目やりたいなと思った頃合いに新作発売はグッドタイミングだ。改めてフルプライスで買い直しではあるが、アトラスの為に金を落としたい。だからアトラスはデビサバ3を作ってくださいお願いします。

………が、「う~ん…」とならなくはない。
まず前作の有料DLCは初めから予め入っているのはどうなんだと。DLCは正直魅力を感じられなかった故にひとつも買わなかったぼくがグチグチ言う資格はないが、買った人はキレても良いと思う。
そして新たな有料DLCが用意されているのもほんとなんなんだと。本作に限らない案件だが、最初から入れてくれよと。つーか前作の大型DLCとして出せなかったんですかね?ポケモンSVみたいな形式で。

CV:池田秀一

しかしながら『真・女神転生Ⅳ FINAL』に登場したダグザが参戦と知れば一気に気になってしまった。初めて3D化されるダグザがどんなふうに戦うのか気になって仕方ないじゃないか。客寄せパンダ要素とはいえ、我ながらちょろい信者である。おかんことダヌーは前作で参戦(地母神として)していたから、この時点で布石は投じられていたのだろうか。

◆期待したい要素

PVを見るに、真4Fのようなダークな新展開に期待したくなる。
本作はストーリー中盤から「復讐の女神篇」への分岐がされるとのこと。なお前作のストーリーは「創世の女神篇」という括りになっている。

女神転生シリーズはタイトルによっては「別に女神が転生してないじゃん」「女神がメインじゃないじゃん」とツッコみたくなるケースがあるのだが、このVは原作小説ないし初代メガテン『デジタルデビルストーリー 女神転生』から原点回帰するように女神がプッシュされている。
とはいえ、新キャラについては今のところあまり気になるものではない。ただリリスの新デザインは金子先生デザインの原型を残しつつ令和のメガテンなものとして仕上がってて好印象だ。

ぼくが一番気になったのは、メインネームド・敦田ユヅルとの敵対と思われる展開。主人公にもイチロウにも敵対しているようだ。途中までは仲良しだったのにドロドロ展開を予感させるイベントムービーに「おお!これが本来求めていたメガテンかもしれんね!」となっていた。

正直この子は前作ではキャラがびっくりするほど薄すぎた。
ユヅルはCHAOS担当なのだが、内面描写が全くと言っていいくらいなかった。総理のおまけみたいな立ち位置である。逆にもうひとりの同級生にしてLAW担当の太宰イチロウはなんで出番が多いのか不思議だ。
優等生故にヒャッハーしないのでこの子がCHAOS枠なのが全然しっくりこなかったし、全くと言っていいほど興味が湧いてこなかった。コテコテな優等生キャラがどんなふうに闇に飲み込まれるのか楽しみだっただけにものすごく拍子抜けだった。CHAOS√以外で彼を倒してもなんの感慨も湧いてこなかったのはプレイ当時びっくりさせられた。かつての仲間を殺す罪悪感こそメガテンの醍醐味のひとつなのに。
まあ他ルートのネームドも思い入れが皆無で殺しても「別に~?」「死んだ!と思った!」程度の感想なのだが…そういうわけで真4Fのナバールくんばりの掘り下げを期待します。

そして、ユヅルの妹・敦田ミヤズの「あなたさえいなければ、お兄ちゃんがこんな争いに巻き込まれることがなかった」発言。

ミヤズちゃんはメインキャラぽかったのにサブストーリーで軽く出番が与えられる程度でものすごく扱いが悪かった。というか納期不足の為に本筋から左遷させられたみたいだった。
今作はPVでの逆恨みめいた台詞といい、「復讐」という新たなテーマといい、どのように動くのか楽しみである。たぶんユズルくんを殺した後にミヤズちゃんがとんだ伏兵、真の復讐者になるんだろうな。

不遇悪魔として知られるハヤタロウの救済にも期待したい。
中の人にジョージおじさまを起用しているのにやはり出番は少ないし、ラスダンで仲魔にしてもレベルが低すぎて出番がないというあんまりにもあんまりなスペックだった。通称・解禁オソタロウ。デザインはかわいいのに。前作のパッケージにも映っているのに。

タオの「復讐したいなら、私も手伝う!どんなことだってするよ!」発言も気になる。女神四天王は復讐者とはいえ、彼女らに敵対するのか、あるいは協力するのか。喉から手が出るほど興味があるわけではないが、面白そうなオーラがある。是非見かけ倒しにならないでほしい。

◆前作(ニンスイ版)からの引継ぎ特典

①引き継いだ前作の最新セーブデータのアクティブメンバー最大3体のデータが、今作の悪魔全書に登録されます
※一部の特定悪魔は除きます

②以下のアイテムをゲーム冒頭で入手いただけます
・御厳結晶・大 ×1
・傷薬 ×20
・チャクラドロップ ×5
・道返玉 ×5
・万里の眼鏡 ×20
・くらましの玉 ×5

③クリア済ルートに応じて、特定のアイテムを冒頭で入手いただけます

今のところそこまで魅力があるかと言われると微妙だ。
①の仲魔3体引継ぎはやっぱり少なく感じてしまう。せめて5体くらい欲しかった。まあ逆転の発想をすると、少ない方がどれにしようか断腸の想いで選ぶのを楽しめるのだが。発売までの4ヶ月は推しを極限まで育てるといいかもしれない。
とはいえ一部特定悪魔は対象外ってなんなんだ。公式がこのページでネタバレしたらマズいやつ?アブさんあたりの主要悪魔?

③はこの引継ぎだけのドチャクソアルティメットアイテムであってほしい。
もうこればかりは前作を買った人だけがニヤリできる特権ってやつだな。せめて前作の存在意義を成り立たせるためにお願いしたい。わざわざ何も記載されていないのはそういうことですよね?ネタバレ対策みたいなものですよね?

ただゲームの性能的にはプレステ5版一択なんだろうなあ。
別にぼくは何も引き継ぐことなく1から新鮮な気持ちでプレイしたくはある。…かといってこの引継ぎはスルーしたくない、そんな複雑な断腸の想いである。

***

前作の不満点は色々解消されていそうだ。
アトラスはユーザーの声をよく反映してくれるので、痒い所に手が届く仕様になっているだろう。魔王城と千代田区のクソマップっぷりは…どう改変されるか気になるというよりも楽しみだな。前者はアプデで改良されたが、それでも目糞鼻糞の差だと思う。

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