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ガウディとサグラダ・ファミリア展@名古屋

年末年始、名古屋に帰省してました。

東京で見逃していた「ガウディとサグラダ・ファミリア展
名古屋市美術館で開催中と知り、喜び勇んで行って参りました!

名古屋市美術館

1月4日に行ってきたのですが、お正月休みのせいか、大盛況でちょっと並んでからの入場となりました。

一部を除いて写真NGだったのですが、実はワタクシ、サグラダ・ファミリアには行ったことがあります。
なので、今回のnoteはその時の写真を使って書きたいと思います。

2020年のサグラダファミリア

このときの旅行は2020年の1月初旬だったのですが、日本に帰ってきた途端にコロナ騒ぎが始まり世の中が一変しました…

歌う天使たち

今回のガウディ展で私が一番見たかったのが、この歌う天使たちの石膏像。
2000年に上の写真にある石像に置き換わるまで、10年間この場合に設置されていた、彫刻家・外尾悦郎さん作の石膏像が来ているのです!

実物は巨大なサグラダ・ファミリアの高い位置にあるので、お顔の表情などを詳細に見るのは困難ですが、今回の展示では至近距離で見ることができました。
なんとも柔らかく、幸福そうに歌う天使たちで、宗教が異なりますがお地蔵さまのような慈悲深さもあり、思わず拝みたくなりましたよ…(笑)
いやあ、正月からいいもん見ました!

あとは、小さな破砕タイルの展示もありました。

これはグエル公園の破砕タイル。

破砕タイルは、ガウディ建築の特徴のひとつ。
陽の光を受けると、キラキラとカラフルに光り、非常に美しいのです。
しかし、この写真の部分だけでも大変な細かさですよね… 色の組み合わせにセンスも求められるでしょうし、ひとつの建造物にどれだけ手間暇を掛けたのか計り知れません。

逆さ吊り実験の模型

こちらも有名ですよね。
無数の紐に錘をつけて吊るし、紐の作る形状を用いて教会の設計構造を構成しました。これにより安定した構造体ができると考えたそうですが、ガウディ以降、この手法を取る建築家がいないのは難易度が高かかったり、莫大な費用がかかったりするせいでしょうか…
普通の四角い建物の方が作りやすそうですもんね。

サグラダ・ファミリア内部

サグラダ・ファミリアの内部は森の中をイメージして作られているそうです。
この柱、この写真ではわかりにくいかもしれませんが、上に向かうに連れ、8角形、16角形、32角形…と細かくなっていきます。
柱が大きすぎて、このときは上の方までしっかり見るのが難しかったのですが、今回の展示では柱の構造なども詳細に知ることができました。
ちなみに、この柱、色がいろいろあるのがおわかりになるでしょうか?
斑岩、玄武岩、花崗岩、砂岩などそれぞれ異なる素材でできています。
…こだわりがすごすぎる。
実際に行くとわかるのですが、この柱、すごく太い!
直径2メートルくらいあるそう。
天井まで45メートルもある巨大な建物を支えるためにはこれくらいの太さの柱がたくさん必要になるのでしょう。

ステンドグラス越しの光

この反射する光の効果はもしかするとガウディのアイデアではないのかもしれませんが、とても美しかったてす。

ステンドグラス 暖色系

ステンドグラスは宗教画ではなく、抽象的なデザイン。
暖色系と寒色系のものがあります。

ステンドグラス 寒色系

なんだか半分旅行記のようになってしまいましたが、ガウディ建築の独特さを改めて知ることができた展示会でした。

ガウディさん、最後は路面電車に轢かれてしまい、しかも清貧を極めた生活を送っていたためみすぼらしい身なりだったせいでホームレスと間違われ、乗車拒否されたりして、治療が遅れ、亡くなってしまったそう。
葬儀の日には、ガウディの死を知ったバルセロナ市民が葬儀の列に連なり、その長さは1.5キロにもなったとか。
偉大な建築家としてみんなに愛されていたんですね。
現在、ガウディはサグラダ・ファミリアの地下に眠っています。

また、今回の展示では、ガウディの自筆のノートや名刺の裏に書いたショーケースのデザインスケッチなどを見ることができました。
こういうのを見ると、「ああ、実在してたんだ!」と存在が身近に感じられます。

サグラダ・ファミリアは、聖マタイの柱と聖ヨハネの柱が2023年11月に完成し、残るはイエス・キリストの塔のみ。
私が訪れたときは2026年完成予定とされていましたが、コロナ禍のせいで遅延しているそうです。
いつになるのかわかりませんが、完成したらまた行きたいなぁ…

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