＃7 ようこそ、裏庭へ

"すべての少女は心の中に「庭」を持っている"

箱庭療法を日本に広めた心理臨床家、河合隼雄先生が言う。

そんな庭の存在に気づいている人はどれくらいいるだろう。
箱庭は、そんな自分の心の中の庭に出会い、自分の中の少女と対話するようなものかもしれない。
庭は、見てもらいたがっている。
見てほしいと思っている何かがある。
それは例えば、少女の頃に置き忘れてきた何かの感情。
指をなめてる女の子の何か大事なもの。
まだ何かはっきりとはわからないけれど、その感情は言う。
「わたしを見つけてくれてありがとう」

それは外側じゃなく、内側にある。
勇気を出して、見に行ってみよう。
あなたの、あなただけの裏庭を。
わたしの、わたしだけの裏庭を。
あなたの訪れをずっとずっと待っている。
わたしの訪れをずっとずっと待っていた。
ようこそ。
ようこそ、裏庭へ。