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#4 龍の目覚め

砂箱に入れる砂を手に入れたい
そう思ったとき、思いうかんだことは、海の砂か琵琶湖の砂を取りに行くということだった。普通に"買う"ということもできるけど、自然のエネルギーのある砂を迎え入れたかった。
エネルギーのある砂...やっぱり琵琶湖の砂がいいなと思った。琵琶湖には琵琶湖を取り巻くように、大きな龍神さんがいるって、スピリチュアルカウンセラーの並木良和さんが言っていた。龍神さんのエネルギーのある砂を、あの砂箱に迎え入れる、そんなインスピレーションが沸き起こった。

龍がやたらと気になりだしたきっかけはたぶん、今年の夏至の前にたまたまYouTubeで並木さんがドラゴン(龍)とフェニックス(不死鳥)を目覚めさせるというワークをしてたのを見て、それをやってみてからだと思う。誰の中にもドラゴン(女性性)とフェニックス(男性性)が眠っているという。私の中のドラゴンを解放して頭上で8の字を描くように泳ぎ回る姿をイメージすると、龍がみるみる元気にエネルギッシュに動き出したような気がした。

9月の連休のある日、いよいよ砂を取りに行ってきた。9月とはいえ連休ともあって、まぁそこそこに人はいたけれど、バケツとスコップを携えてちょっとコソコソしながら砂をいただいた。まだまだ他人の目というブロックを感じながらも精一杯心を落ち着けて、罪悪感を解放して、近くの白髭神社にもご挨拶をした。

帰ってきてから、砂をふるって水で洗っていると、砂の感触が手から伝わってそれだけでも癒されてる気がした。でも、自分の中からまた不足感が出てくるのに気がついた。やっぱりちょっと砂が粗いかな。それより、この手にひっつく黒いチップみたいなん嫌だな。やっぱりちゃんと専用の砂買った方がよかったかな。

だけど、きっとこれは私の視点でしかない。愛ちゃんの反応をみてみよう、と思った。愛ちゃんはこう言った。「普通の箱庭じゃなくて、わたしたちの箱庭を作ったらいいと思う」「すごいエネルギーを感じる」と。確かに、自然の荒々しさのあるパワフルな砂だと思う。私の中の野生的な部分が引き出されているように思う。

砂箱に砂が入ると今度はそこに置くミニチュアをどうするか。私が最初に置きたいと思い描いたのは、やっぱり龍だった。しかも、イメージ通りのを作りたい衝動にかられた。でも龍なんて難しすぎる。一度は粘土を触ってみたけれど、やっぱり思うようにできそうにない。そう思って一度はあきらめた。だけどある日、公園を散歩していたら、またひらめきが起こった。そこに落ちていた松の木の枝がいかにも龍のうろこに見えて、これだ!と。この木の枝に顔としっぽをつけたら龍になる、と思った。子どもが幼稚園に行っている間にひとりで木や粘土で作り物して色塗りして。あぁこうしたらいいかもって色々アイデアも浮かんできたりしてすごく楽しかった。

けど!やっぱりできあがりを見るとうーん...なんか思ったのとは違うよな...自分の作るものなんて所詮はこんなもんだよな...小学生の工作みたいなもんだよな...とやっぱり出てきた不足感。すると、また並木さんの動画がタイミングよくメッセージを伝えてくれた。"結果にフォーカスすると、途端に止まってしまう。結果を創ることにフォーカスするんじゃなく、経験することのプロセスにフォーカスすること。経験は動きを生み出す"と。確かに、作ってるときは色々アイデア出てきて"動き"があったし何より楽しかった。だから、それでいいんだ、と思った。自分のアイデアやひらめきもなかなか捨てたもんじゃない。ないならないなりに創り出すってチカラあるんじゃないの?って信じてあげることもとっても大事な気がする。

そんな風に、小さなチャレンジから色んなことを日々学んでいるような気がする。チャレンジすること、行動することで、自分の中のブロックが出てくる。そのブロックに気づき、解放していくことでより軽い自分に生まれ変わる。人からどう思われるか、や不足感が私の中にはまだまだあることがわかった。よし、手放します!

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