ブルーリフレクション燦の魅力を伝えたい

昨今のRPGは予算の肥大化とユーザーのマニア化というか、限界集落化により演出が置き去りになったり、ゲーム自体や音楽で個性を出すことが難しくなってきていると感じているのですが、このゲームはなかなか良いと思いました。一つ一つのイベント自体は短いのですがシーンでちゃんとカメラワークや音楽で演出している、間をとっているんですよね。
自分はベイグラントストーリーやブレスオブファイアⅤみたいなイベントシーンの演出に凝ったRPGが好きなので、とても好感触でした。ソーシャルゲームのRPGといえばキャラで射幸心煽る上に冗長なテキストゲームになりがちだったり、寒いノリが延々と続いたりするイメージが強かったので、いいイメージがもはやなく、本音を言えば辟易していたのですが、演出に凝っていることはこのゲームの大きな長所だと思います。
自分の好きなイベントを一つ上げるとメイチーの不思議の国のアリスイベントが好きでした。かわいいものに興味がありながらも自分にアリス姿なんて似合わないと考えていたメイチーが夢の世界でアリス服を着るという話なのですが、カメラワークといい音楽の使い方といい、とても良かったです。最後にこれを食べれば楽になるわよと毒リンゴを手渡されても、世界が荒廃していると知りながら自分は生きると決意したメイチーはベタだけど王道でいいなあと思いました。

そして音楽にも個性があるのが素晴らしい。少女たちの透き通るような心を表しながら印象に残る曲、叙情的かつ他に聞いたことのない曲もこのゲームの魅力だと思います。
ゲーム音楽って昔はすごく個性的に感じたのですが最近はなんか型にハマってしまいがちというか、印象に残る曲が減ったと思います。映像やゲームシステムが発展してきたのでゲーム音楽自体は奥に引っ込んでしまったのかなと思います。映画音楽とかでも場面に合っていっても印象に残って心に残る音楽ってのは少ないものですから、しょうがないのかなのかなとも思います。昔のゲーム音楽は新しい才能を持った人が新しいことをやろうといていたのが伝わってきて好きでした。その中でブルリフの音楽は個性を感じれる非常にいい出来だと思います。(ただラップ調のバトル曲だけは聞く頻度も多いのでどうかな〜と思いました)

声優さんもいい演技をしています。
有名な人を集めたというわけではないと思うのですが一人一人がキャラに合った演技をしてくれているのが好感が持てます。声を当てている人全員がこれから売れてほしいと思います。今やなくなってしまったコンシューマーゲームのギャルゲーのイズムやノリがこのゲームにあるんですよね、好感度をみんな上げ切ってストーリーを全て見たいと思います。

岸田メルさんのイラストや世界観を堪能できるのもこのゲームのいいところだと思います。ゲームのイラストレーターさんってずっと絵を描いてくれるかわからないし、絵を描き続けてくれてもゲームに関わり続けてくれるかもわからないので、一期一会の気持ちで楽しまなきゃダメだなと思っています。最近、新イベントでSRのイラストが追加されなくなったのが少し気になりますが……。フラグカードのストーリー見るための凸システムはしんどいです(笑)

このゲームはゲーム開始初期の躓があったり、初期にほんの一時期離れたりもしましたが簡単に終わってほしくないですね、最近は限定ガチャばかりなのですがいたしかたないとも思います、応援しています。


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