切って!切って!
息子がまだ小学校に上がる前ぐらいの頃の話。
ある朝起きると友達から電話が。
しばらくぶりの連絡だなぁ元気なのかな
ってか、もしかしてなんかあったのかな??
遠く離れてる北海道の友達からだったしそう頻繁に電話するほどでもなかったから、久しぶりー!元気ー??というより「…なにかあった??」の方が先に頭に浮かんだ。
はい、もしもーし
『あ、あんた大丈夫なの?!』
大丈夫〜。って、え、私??…なにごと??
『だってさっきあんたから電話があってさ』
???私は今起きたばかりだぞ??
『◯◯(息子の名前)が出たからさー!あんたに何かあったのかと思って!』
え。え?息子が??
振り返ってみると部屋の隅っこの方、本当の角で小さく丸くなってる息子
私と目も合わせない。
理解した。こやつ私が寝てる間に携帯いじってたら友達にかかっちゃったんだな。履歴じゃなくてアドレス帳を開いたんだろう。その友達は一番上に表示されてる子だったから。
あー、ごめんごめん。多分息子が携帯いじったんだわー。私今起きたしね。うん、めっちゃ元気でピンピンしてるよーありがとね。
『ならいいんだけど。おかあさんはどうした?って聞いても、切って!切って!おかあさん聞いちゃうから切って!しか言わないしさぁ笑 間違えただけならいいんだけど本当になにかあったらなーと思ってかけてみたー』
心配かけてごめん笑 その後は久しぶりに近況報告やらいろんな雑談やらをして電話を切った。
さて…と振り向くとまだ壁に向かっておもちゃで一人遊びしてる息子の背中が。
あー笑 「なんか、たぶん、きっと、ヤバイ。」感が背中に滲み出てる。怒るというよりおかしくなってきた。
息子の手にはアンパンマンのボタンを押すと喋るタイプのおもちゃが。
カチッ
アンパンマン「おなまえはー!?」
息子 「◯◯ーー!!」
おもちゃと会話してる…
うん、元気でなによりだわ笑
とりあえず電話がかかった先が職場とかじゃなくてよかった笑
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?