灯(ともしび)****いつか、また、きっと。



心に明かりが灯るように
揺るぎない安らぎが確かにあります
重ねた月日や 思い出に飾られた
いつまでも消えない 明かりです

僕らにはたくさんの写真や
確かな約束はないけれど
遠い空を見上げて 思っている
そんな日常の繰り返ししかないけれど

心にいつも君がいる
それだけで僕は 強くあれるから
いつかまた君の笑顔に会える
そんな小さな明かりが僕の
大きな力です


おんなじ涙を流すことや
おんなじ痛みを分け合うことは
いつでも一緒にいること それよりも
強く繋がれる気がします

優しいことや強くあることは
向き合った弱さから生まれると
あの日君が僕に教えてくれた
言葉でなく その体の温もりで

心にいつも僕がいる
泣き虫な君よ 安心してください
大事な者のために頑張れる
そんな勇気を 君が僕に
与えてくれたから

生まれて死にゆくその間に
確かに出会えたその奇跡に
笑って 泣いて 怒って 許して
愛して 憎んで それでも愛して
愛された記憶が心にあるから
今日も僕は 歩みを止めない

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2011年

戦後の日本が新たな受難の時代のスタートをきることになった、
東日本大震災

地震国の揺れる地盤に住む私たちに
放射能という、新たな心配事が
降ってきました。

いや、新たなではなく、
今まで、見ないふりしていただけの事。

安心、安全のたわごとを鵜呑みにして
電力の恩恵を浴びるように、受けてきた
日本国民

そして、その終わりの見えない
放射能との戦いに
大切な家族を、送り出す人たちがいます。

避難をを強いられ、
離ればなれに暮らさなくては
ならなくなった、福島第一原発の職員とその家族とのドキュメンタリーを
見て作った歌です。

生きていれば、また一緒に暮らせる
温もりを確かめあうように、
抱き合う夫婦が そこには、いました。

灯りが、ともりますように。

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