デジタル絵描きが水彩個展に踏み切った理由。〜『煌めく水とプリンセスの思い出展』開催〜
こんにちは、イラストレーターのはる谷。です。
ちゃんと言葉を書き残していこうとnoteを開きました😌
今回のテーマはタイトル通り、
「デジタル絵描きが水彩個展に踏み切ったワケ。」ということですが、
まず自分のことを知らない方のために。
私は普段デジタルをメインにイラストを描いています。
先に作品をいくつか紹介しますね!
元々作家活動を先行に行なっていたため
・展示会活動
・グッズ販売
をメイン軸にしながら、
・アイドルさん、配信者さんのグッズイラスト制作
・アイコンイラスト制作
・プレゼント用イラスト制作
などを中心にご依頼を受け付けています。
グッズにすること前提で考えるとデジタルイラストの強みは必ず出てくるし、強めるべきは絶対ここだと信じて描き続けてきました。
こちらは学生のころに行ったグループ展「わたしのとっておき展〜気分はまだハロウィン★〜」(2016年開催)で発表したデジタル作品です。
絵の中の人数が増えても、怯えることなくその場で修正が重ねやすいというのも利点。
プリントされた時に理想に近い形になりやすく、
扱いやすいデジタルには強みが多く、
ついデジタルに頼りがちになっていました。
そんなにデジタルイラスト好きならデジタルで描き続ければよくない??
て、思いますよね笑
展示だって強みを活かせるものにしていいと思うし、それで突き通すことだって何も悪いことじゃない。
じゃあなんでいきなり水彩画を??
ここから本題に入りたいと思います。
そもそも水彩画を好きになったのは、
芸大生の頃に受講した風景画の授業からでした。
風景画の授業、屋外で直接風景を見ながら描くという形だったので、使い勝手のいい水彩画材が推奨され、受講時の課題の多さに使う機会がかなり増えました。
学生の頃の作品はこんなかんじです。
水彩だと独特のにじみ表現ができたり、
紙の上で色を混ぜることもできて、
描いている間とても楽しくて。
この授業をきっかけにかなり水彩への興味が増した気がします☺️
それからオリジナル作品にも活かし、水彩画の作品を展示会に出展したりもしました。
こちらはtenten城様が主催したグループ展「アリスの数式展」(2017年開催)で発表した水彩画作品です。
こういったかんじで、ちょこちょこ水彩には触れていたのですが、最初に述べた「デジタルの良さ」が私の中でとても強く、
水彩作品をがっつりと増やす機会は大学卒業後あまり増えませんでした。
でも…
卒業して2年目。2020年。
私は配信を始めました。
デジタルで絵を描くくせに、パソコンの画面をそのまま配信でうつす設定がよくわからず、
絵を描く配信をしたいもののどうするべきか悩んでいたところ…
水彩画ならカメラに映しながら描けばいいし
すぐに用意ができて描きやすいからいいかも。
と、思い出したように水彩画材を取り出しました。
こちらは配信をはじめたてのときに描いた水彩画です。
当時は、配信を始める前にTwitterで絵のリクエストを募ってから、配信中に制作をしていました。
配信中に描く絵の基本、という私の中でのポイントがあるのですが、
・短時間で完成する
・絵が描き進められてるところに動きが感じられる
というのを結構大事にしています。
長い時間をかけて一枚の絵を仕上げていくのももちろんいいんですが、
見る側としては
・描いてるものが完成していく様子をできるだけスピーディーに見たい
・特定の動作の繰り返しより、色んな線や色の変化が見れたほうが嬉しい
というのは少なからずあると思うんです。
YouTubeの描いてみた動画とかでも、
実際に描くのにかかった時間そのままの尺で投稿ってなかなかしないですよね。
それって、その間見続けるとやっぱり飽きちゃうからだと思うんです。
配信で絵を描く姿を披露するのって、ライブペイントのイベントと似たところがありますよね。
それにコメントを追う、トークを盛り上げるスキルがプラスで必要にはなりますが…。
水彩って、色に動きがあって、
どういうにじみが出るかわからなかったり
色自体に色んな表情があるからこそ、
描いてる自分自身もそうですが、見てる人も、どう出来上がるんだろう、楽しいな、って思ってくれやすいんじゃないかなって。
配信で水彩を使って絵を描きながらそう思いました。
水彩の良さに改めて気づいて。
配信を初めて、一年経ち。
毎年個展をするという目標を諦められず、個展開催に向けて案を練っていた時。
デジタルって、画面の中でも100%に近い色を楽しめてしまう。
でも、原画って直接みないと100%の色は楽しめないんだよな。
配信を見てくれている人、
SNSでいつも作品を見てくれている人、
描いている様子を見てくれていた人が、実際の原画を見て得られる感動って、あるんじゃないかな。
"展示で見てもらう作品"と"お客様"を中心に考えたとき、原画が持つパワーの強さに気づきました。
私は今、『絵を描く日常にみんなを連れていく』というのをコンセプトに配信をしています。
そのため、個展の作品を描いている様子も配信で見てもらいたい!というのが強くありました。
個展の作品を作る現場そのものが、わたしの絵を描く日常だからです。
作り上げていく過程も届けていきたい
ならやはり、『水彩画』にしよう!
原画展への興味から、得意な水彩画を選び個展を開催することにしました。
絵は1人でも描けます。
でも、誰かとお話ししながら描くと、なんか楽しいんです。寂しくないし。
誰かと歌うともっと楽しい
誰かと踊るともっと楽しい
絵もそうなんです。誰かと話しながら絵を描くと、楽しいんです。
配信という大事な居場所を見つけた今の私にとって、描いているところも楽しんでもらえるという点はすごく大きかった。
今までデジタルの絵の印象が強いからこそ、
新しいことに挑戦した感覚も増すし、
自分の強みは広げていきたい。
自分の絵を、本当に楽しんでもらえる展示会にしたいと思っています。
「煌めく水とプリンセスの思い出」展
女の子は誰でもプリンセス。
絵の中で生きる少女の物語とともに楽しむ水彩原画展示会。
💫2021.10/22〜10/25
大阪・中崎町tenten城様にて
開催予定
今回の個展のテーマはプリンセスです。
『煌めく水』は、水彩画材を水で溶いたときの綺麗な色水のイメージでつけました。
プリンセスの絵と共にある物語も楽しめる展示会にしようと思っています。
余談ですが、実はプロデュースしたメイドカフェ「ドキッとプリンセス」の閉店が決まってしまいまして…。
閉店後の展示ということで、はる谷。の世界観が楽しめる空間は、この個展の開催時には個展会場のみとなってしまいます。
同じ「プリンセス」がテーマなので、ドキプリの空間を愛していただいていた方々にも、
会期中は「プリンセスの思い出」に浸りながら楽しんでいただけたらと思っております。
絵が輝くのは、見ていただける相手がいるから。
たくさんの方に見ていただき、自分の絵がより輝く作品となれるよう願っています。
イラストレーター・はる谷。
👇SNSリンク
https://lit.link/harutaniman
👇ポートフォリオサイト
https://harutaniman.jimdofree.com/
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