見出し画像

Ponpoko Future Meetingをグラレコして考える豊かさ

瀬戸内しまなみ海道のすぐそばに浮かぶ小さな島、愛媛県岩城島。
レモンやライムなどの柑橘を栽培・販売する株式会社ぽんぽこらんどがあります。

新しいスタートに向け、会社の未来会議「Ponpoko Future Meeting(Pof Meeting)」を開催するとのことで、瀬戸内海をわたり、岩城島を訪ね、グラフィックレコーディングでお手伝いしてきました。

豊かさってなんだろう

11年前にこの会社を立ち上げたのは、もともと東京で経営コンサルタントとして活躍されていた古崎公一さん。

消費するためにがむしゃらに働く。

そんな毎日に疑問と限界を感じていたとき、訪れた岩城島で、たまたますれ違った地元の女子中学生が挨拶してくれたんだそうです。

見ず知らずの古崎さんに対して、自転車を停めて立ち止まり、ヘルメットを取って、「おはようございます!」と。
この挨拶が古崎さんの強くこころに残ります。

「豊かさ」ってなんだろう。

このことをきっかけに、古崎さんの価値観に変化が生まれます。
すり減るほど働き消費するを繰り返す生活を手放し、古崎さんは島に移住することを決意し、ゼロから会社を立ち上げました。

しましま

いま、ぽんぽこらんどの柑橘は、取り組みに共感する名だたる人気店でカクテルになり、スイーツになり、一方で、これまで価値ある柑橘を誠実に作りながらも見合う対価が得られていなかった農家さんに、きちんとした対価をお届けしています。

そんなぽんぽこらんど10期目の節目

新しい事業のスタートにあたり開催されたPof Meetingでは、島のママの美味しいごはんとともに、ぽんぽこらんどの目指す未来とスタッフそれぞれの夢を2日間にわたり、全員で共有しました。

ごはんとグラレコ2

ぽんぽこらんどのミッションは、
「魅力ある柑橘を届け、農家さんに適正な対価をお渡しすること」
「会社を通じ、多様なスタッフの夢を実現すること」

他の場ではもしかしたらはじかれてしまうかもしれない夢だって、ぽんぽこらんどという会社を通じて「応援するんだ」「実現するんだ」とまっすぐに明言する古崎さんの表情がとても印象的でした。

古崎さん


三方良しを標榜する会社は最近多く見るけれど、ぽんぽこらんどは、それを現実に、着実に、そして具体的に進めている。この地域と人を応援する循環が新しい価値を生み、農業・地方・若者の未来を紡いでいる。

ぽんぽこ P1


レモンは今、収穫に向けてすくすくと成長しているところ。このMeetingで練られた新しい事業の成長も本当に楽しみです。

ぽんぽこらんどの柑橘は、京都では岡崎のマルシェ、最近は四条河原町随一の素敵スポットGOOD NATURE STATIONにも出没します。マルシェを控えがちな今は、古崎さんのFBや、オンラインショップでも買えます。
HPも素敵なので覗いてぜひ覗いてみてください。
https://ponpokoland.co.jp/

ぽかぽかしまなみの、ぽかぽかあたたかい会社が繋ぐレモン。
ぽんぽこのレモンを買うと、しまなみに暖かい未来が育まれていく。

素敵な会社。
世の中に、こんな会社が増えるといいな。

デラウェア


~~~~~~~~~~~~~~~~

さいごに。今回のグラレコ。
グラレコの役割であるポイント
①view(みんなで見て共有する)
②notice(確認して気付く)
③dialogue(対話する)
この3つが活躍したいい場だったなと思います。

また時間が経ったとき、自分の夢や想いはこう変わってきたよ、と変化を確認することもできるはず。

グラレコは、形としては絵を描いた紙が残るだけ。でも、それ以上に、信頼関係の醸成に役立つ相互理解や対話といった、目に見えない価値を生むことがあります。

いろいろな紛争を代理人の立場で見てきましたが、組織や人間関係に生じる紛争の根っこはこのあたりにあることがよくあります。
目に見えない価値や、関係性の土壌を耕す時間を大切にできるどうかで、じわじわと、でも確実に未来が変わってくるんだと思います。

普段、紛争解決の場で絡まりこんがらがった糸をほどいたり切って整理したりするようなことをしているので、「今から糸を紡いでいこう」というような段階に関与することはとても嬉しく、実り多き時間でした。



サポートはより温かい世の中になるよう使わせていただきます。