『快適な日常の送り方』 ただ生きるよりほんの少し先へ

 皆さんこんにちは。
今回の雨のちふたりのテーマは「快適な日常の送り方」。精神的・肉体的を問わず、私たちが普段快適な日常を送るために実践していることを紹介しようと思う。

 まずは仕事について。
私は普段自宅で仕事をしている。寝床とデスクの距離はおよそ10センチ、通勤時間5秒。羨ましがられることもあるが、弊害も多い。
そのうちの一つが、仕事と生活の距離が近すぎて境界線が曖昧になってしまうことだ。仕事が生活を侵食し、生活が仕事を侵食する。テレワークをしている人なら誰もが経験していることだと思う。
プライベートの憂鬱な気分を仕事に持ち込んでしまったり、休みの日でもつい会社のスマホを見てしまったり。通勤時間というスイッチがないことで切り替えがうまくできないことがあり、働き始めた当初はかなりストレスをためていた。
けれど、テレワーク生活も1年を過ぎればやりようも分かってくる。業務時間外はスマホやPCの電源を切り、業務中は全力で仕事をし、集中が途切れないようにこまめに作業内容を変える。これだけでかなり仕事と生活の境界線がはっきりするようになった。
余談だが、なぜ「ワーク・ライフ・バランス」なのか。人生より仕事が先に書かれていることに納得できない。

 こちらは仕事に限ったことではないが、インプットとアウトプットのバランスはとても大事なことだ。これを崩すと日常生活に支障が出てしまう。
たとえば私は読書をすることも文章を書くことも同じくらい好きだけれど、どちらかに偏ると質が悪くなる。読書ばかりしているとどこが現実なのか分からなくなるし、書き物ばかりしていると身を削りすぎて疲労がたまる。何事も適度が一番なのだ。
このバランスは私の心が知っている。書きたくなったら書き、読みたくなったら読む。いろいろなことが重なってうまくいかないこともあるけれど、自分の欲求に素直に従っていれば大きく崩れることはない。
ちなみに私が最近読んでいるのはこれ。

北海道が舞台の漫画「ゴールデンカムイ」は、アイヌ文化と密接に繋がった作品だ。こちらの本は、漫画の内容にも触れつつ、アイヌの人たちの文化や歴史を分かりやすく紹介してくれているので楽しみながら学ぶことができる。おすすめ!

 心を整えると同時に体も整えよう。
まずは水分をたくさん摂ること。ちょっとトイレが近くなるが、テレワークなので問題ない。たくさん入れてたくさん出す、これ大事!
そして、ゆっくり長い時間をかけてお風呂に浸かる。あったまるバスソルトやお気に入りの入浴剤なんかを入れて自分のために過ごすバスタイムは1日の疲れを癒してくれる。つい読書に夢中になってフラフラになってしまうことでさえどこか楽しい。
私の使っているのはクナイプのバスソルト。あったまるし、たくさんの種類があるのでおすすめ。

 そして個人的な極めつけは、美味しいお茶を淹れること。
平日はティーバックを使うことが多いが、休日はリーフから時間をかけて淹れる。味が美味しいのはもちろんのこと、丁寧に手順をなぞるという過程が心を穏やかにしてくれる。
温かなポットと、ふんわりと立ち上る香り。とっておきのお菓子を用意すれば全てが満たされたような気分になる。

 快適な日常ってなんだろうと考えた時、今の自分はわりと快適に過ごしていると気がついた。
やりがいのある仕事、適度な人間関係、自分を表現できる場所。将来を悲観せずに済むくらいの財力と、緩やかに進む時間。私の努力でこの手につかんだものも、知らないうちに転がり込んでいた幸運もあった。
私には生きていくことそのものが難しく感じていた時期があった。でも今はどうすれば快適に過ごせるか、楽しく生きられるかを考えている。これってすごい進歩だ。
快適な毎日を過ごして、楽しいことや嬉しいことを一つずつ積み上げれば、過去にあった嫌なことも許せるようになるかもしれない。心にある素敵なことが増えれば、私はもっと豊かになれる。
多分これが幸せってやつなんだと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?